ベネズエラ

「行くな」と言われ続けたベネズエラで僕が失ったモノ

 

経済が破綻し、国内の治安が悪化し続けている南米の国ベネズエラ。

 

数百万人のベネズエラ人が国外に逃げており、中南米を旅していると、どこの国に行っても必ずベネズエラの人たちを見かけました。

 

彼らのほとんどは優しく陽気なラテン人で、ベネズエラに行くというと必死で止めてくれました。

 

「ベネズエラは素晴らしい国だからぜひ行って欲しい、でも今ではない」と。

 

 

 

そんなベネズエラに、忠告を聞かずに好奇心で入国した僕たちの末路を紹介します。

 

 

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ベネズエラで何が起こってんの?

 

ベネズエラが今どんな状況で、その原因はなんなのかを簡単に紹介します。

(現地の人たちに聞いた話などをもとに書いてます)

 

 

まず、

前大統領のチャベス政権時に、石油等のベネズエラの主要産業を国有化しました。

 

石油の価格がウハウハだったため、産業に完全に頼ったチャベスは、貧困層へのバラマキ等を行い、貧困層のために農作物などの食品の価格を均一にしたりしました。

 

そんな時に石油の価格が下落し、経済が一気にどん底に落ちたのです。

 

しかも、政府が決定した農作物の統一価格はかなり低く、生産者に利益がなかったため、多くの生産者が仕事を辞めることになり、深刻なモノ不足にも直面しました。

 

 

チャベスの死後、彼のお気に入りだった元バスの運転手の貧困層代表マドゥロが政権の座につきました。

 

彼が行うチャベス政権を引き継いだ社会主義的な経済政策は失敗を繰り返し、

異常なハイパーインフレ、異常な失業率、GDPのマイナスが起こり、国の経済が壊滅的になったのだそうです。

 

 

さらに、

マドゥロに反対する多くの市民たちの反乱、これに対する政府側の鎮圧運動などで死亡者も相次ぎ、

また、退陣させようとする他国(ほぼアメリカ)の経済制裁で、さらに国民の生活は苦しくなり、一般治安もかなり悪くなっているのです。

 

 

ベネズエラについてもっと知りたい方は、この本を読んでみてください。

こういった情報は何が正しいか自分で判断する必要がありますが、国の状況を知るにはとてもいい本だと思います。

 

 

 

ベネズエラ入国

 

 

こんな状況と知りつつも、

僕たちはガイアナ(ベネズエラの南東の国)から空路で、パナマを経由して入国しました。

※ガイアナから陸路では行けなかった

 

 

入国は特に問題なく、スムーズにできました。

滞在先の宿を決めておけば問題ないと思います。

 

ベネズエラを普通に満喫

 

 

ベネズエラに入国後は、現地の友達と遊んだりして普通に満喫してました。

 

 

みんなで家に集まってテーブルゲームしたり、

 

 

家庭料理のアレパを友達たちと一緒に作ってパーティしたり、

 

 

シニアバンドの人たちと一緒に歌って踊ったり、

 

 

映えスポット行ったり、

 

 

スーパーや薬局もいくつも見て周りましたが、

ニュースで報道されている「国全体がモノ不足で貧困に喘いでいる」というのは感じませんでした。

 

というよりも問題は、この時のほとんどのベネズエラ人の月収が3米ドル〜6米ドルと異常に安く、モノを購入できないということじゃないかなと。

 

 

 

チラつく経済難の実情

 

それでも経済破綻している国というのは事実。

 

 

まちを歩いていると、犯罪者が手錠をかけられて警察の車に乗っていたり、

 

スーパーも棚に一種類の商品しかなかったり、

 

 

 

100米ドルを現地通貨に換金したら大変なことになったり、

 

 

スーパーに関しては、7、8箇所まわってこのスーパーだけでしたが、

地方とか奥まったスーパーに行けば、商品の種類が少なくてみんなこんな感じらしいです。

 

 

 

そして、やらかす

 

 

情報収集もたくさんして、ベネズエラに慣れてきていた僕たち。

ちょっとした気の緩みから、ついにやらかしてしまいます。

 

 

 

ベネズエラ人の友達の家に泊まり、翌朝から近くのビーチに行こうとしていた僕たち(せると僕の2人)。

※もう一人のすみけんは宿でお留守番

 

夜ご飯の材料を買うためにスーパーに寄りました。

 

 

この時、カバンを持って行こうとすると友達が、

「スーパーの警備員に中身を取られるかもだから、外から見えない後ろのトランクに入れておきな」と言い、

 

警察などが外国人のお金や物を盗むと聞いていた僕たちは、それに素直に従いました。

 

 

 

 

30分弱で買い物を終えて車に戻ると、

車のドアの鍵が壊され、警備アラームのケーブルも切られ、中に置いてあったカバンが全てなくなっていました。

 

 

すぐに警察が来て事情聴取が始まり対応してくれましたが、もちろん犯人は見つからず、

発生から1時間半後くらいに盗難証明書を発行しに警察に行きました。

 

ちなみに証明書の発行には3時間ほどかかり、終わる頃には完全に夜中で、深夜のカラカスの街をドライブすることになりました。

 

 

この話をするとみんな友達のベネズエラを疑いますが、その友達は絶対に違うんです。

理由もいっぱいありますが、一生懸命フォローしてる感じになるので省略します。

 

 

 

盗まれたのは僕のカバン、せるのカバン、カメラ機材類のカバンの3つ。

 

僕の被害は比較的少なく、パソコンや一眼カメラ等の貴重品を友達が待つ宿に置いてきていたので、盗まれたのは一泊するための服、メガネ、辞書、Kindle等、そこまで価値がないけど地味に辛い物だけでした。

 

しかしせるは、パソコンと現金10万円強、その他諸々でかなり被害額が大きく、

 

さらに、僕たちグループのカメラ機材類が入ったカバンも結構な貴重品にあふれていて、

 

合計被害額は約80万円でした。

 

 

これを補填すると残りの旅が続けられなくなってしまう僕たちは、

日本に一時帰国することを余儀なくされ、再度貯金するために日本に帰ることになりました。

 

 

 

実は、僕は海外で車上荒らしに遭うのは2回目で、

前回、絶対に車の中に物を置いて外に出ないと決めたのにも関わらずこれです。

 

これはベネズエラのせいではなく、完全に僕たちが気を緩めたせいです。

 

 

ベネズエラの現状を目で見て良さを発信するために行ったのに、被害にあって治安の悪さを証明してしまったようで悔しいです。

 

でもいい経験。

 

今度ベネズエラに来た時は、良さをとことん発信してやります。

 

 

 

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