海外に滞在しているときや外国の方と接するとき、日本人としての自分の文化を大切にしながらも、相手の文化を尊重しなければならない場面は多くあります。
今回は、筆者が中南米に駐在して驚いた、愛すべきラテン文化の日本との違いをお伝えします!
中南米への旅行や留学、海外赴任を控えている方必見です!
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生徒様の体験談
挨拶
中南米では挨拶をするとき、言葉を交わすだけではなく、ハグやキスもセットで行われます。
男性同士では握手の場合もありますが、男性と女性、また女性と女性では力強いハグや、頬を合わせて「チュッ」とキス(のふり)をする挨拶が一般的です。
また、「英語で ”Hi, how are you?” “I’m fine thank you, and you?” っていう挨拶、意外と使わないよね」 とよく言われていますが、スペイン語でこれにあたる ”¡Hola! Cómo está?” “Muy bien gracias, y usted” は、日常でかなり頻繁に使われています。
職場などでは、ここから「元気だけど、うちの妻がさぁ…」とおしゃべりにつながって、なかなか仕事に取り掛かれない、なんてこともしばしばです。
朝の過ごし方
職場について、挨拶をしたら、さっそく仕事開始!…ではなく、みんなで集まっておしゃべりをしながら、職場で朝食を食べるというのはよく見る光景です。
中には、トルティーヤを持ってくる係、フルーツを持ってくる係など、役割分担が決まっていることもあります。
また、特に女性ですが、朝に髪が濡れている人をよく見かけます。
中南米では夜ではなく朝にシャワーを浴びる人が多く、時間に間に合わなかったのでしょうか、そのまま出勤してくる人も多いです。
中南米は暑い国が多いので、風邪をひく心配はなさそうですね。
ちなみに、これだけが理由ではありませんが、ちょっとだけ遅刻して出勤する人も結構います。
ですが、その辺はラテン人なので、咎めることなどはなく当たり前のように受け止めています。
職場での過ごし方
朝食も済ませていよいよ業務開始!…と思いきや、仕事が始まると携帯をいじって止まらない人がたくさん。
「ねえ、充電器持ってない?」という会話がよく聞こえてきます。
また、携帯の音についても日本ほど気にしておらず、あちこちで着信音が聞こえてきますし、電話がかかってくれば「もしもし?ああ、今仕事中だよ、ははは」と会話に花を咲かせています。
日本と違ってスピーカーにして話す人が多いので、耳に当てるのではなく口元にスマホを近づけて話しているのをよく見ます。
10時くらいになるとおやつの時間です。
職場の入り口などにおばさんがリアカーを引いて、パンやエンパナーダ(大きな餃子のような形をしていて、鶏肉や野菜などが入っているパイ包みを焼いたり揚げたりしたもの)を売りに来ます。
これを買って食べたり、あるいは家から持ってきたクッキーなどを食べたりしています。
食べ物をシェアするとき、 日本は「おひとついかが?」「いえいえ、大丈夫です」「いいからいいから」と遠慮しがちですが、中南米では逆に何も言わずにすっと一枚クッキーを取られることもあります。
そういうときは、こっちも取り返しちゃいましょう!
宗教
中南米ではキリスト教を信仰している人たちが多いです。
信心が深くて毎週日曜日に教会のミサに参加する人もいれば、特に宗教活動をしない人もいますし、キリスト教の中でも宗派や信仰の深さが様々です。
また、中南米には「サン〜」「サンタ〜」と いう地名が多く存在しますが、これは主にキリスト教の聖人の名前を冠したものです。
「サン フランシスコ」「サンタモニカ」などがそうですね。
こういった名前が付いた地名には、守護霊を祭る日がそれぞれ設けられていることが多いです。
日本のお祭りと同じように、教会から守護霊をお神輿で街の中に運んで、それを市民は見学します。
「日本人はどの宗教なの?」と聞かれると、日本語でもうまく答えられずにどきっとしますよね。
皆さんは自分の宗教について説明できますか?
中南米では生活と宗教が密接しているため、特別なことではなくごく当たり前のこととして質問されることがあります。
簡単に説明できる準備をしておくといいかもしれません!
家族
中南米では家族や親戚との距離が近く、週末に集まってバーベキューなど一緒に食事をして過ごすことが多いです。
50代以上の方は兄弟が多い人がたくさんいるので、紹介されると覚えるのに苦労します。
集まりがなくても、家族としょっちゅう電話している人も多いです。
大人の男性がお母さんとテレビ電話している光景もよく見かけます。
こういった様子は日本だとあまり見かけませんが、堂々とお母さんに愛を伝える姿を見ると、ちょっとこっぱずかしくなる反面、きちんと愛や感謝を伝えることの大切さを教えてもらっているように思えてきます。
お酒の飲み方
日本で二次会といえば、バー、カラオケ、ダーツあたりかと思いますが、中南米の人たちは踊ることが大好きで、お酒を飲んだ後はディスコテカと呼ばれるクラブでダンスを楽しむ人が多いです。
音に合わせて一人で踊ることもあれば、その場で出会った男女がフロアで踊ることもあります。
男性は、いかに女性をダンスでリードできるかが、モテる秘訣です!
お酒はビールを飲む人が多いですが、チリやアルゼンチンではワイン、グアテマラやニカラグア、キューバなどではラムがよく飲まれています。
日本では、ラムとコーラで「ラムコーク」というカクテルがありますが、キューバのラムを使うと「キューバリブレ」、ニカラグアのラムだと「ニカリブレ」と呼ばれています。
日本では当たり前なハイボールはほとんど飲まれていません。
まとめ
日本と海外では思った以上に文化の違いがありますよね。
特に留学や駐在などの長期滞在の場合、最初は文化の違いに戸惑うことが多いかもしれません。
現地の人たちと関わりながら、海外の文化を楽しんでいけることを願っています!
海外駐在が決まった時の具体的な準備についてもまとめているので、こちらも見てみてくださいね。
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執筆者:そう (スペイン語講師)
監修:りゅうや(Instagram)