スペイン語初級文法

【スペイン語】受け身のSEと無人称文

 

 今回の記事では再帰動詞について、以前の記事では扱わなかった「受け身の表現と無人称文」について紹介します。

 

再帰代名詞seを使用した受け身や無人称の表現はスペイン語でよく使用されます。

いくつか注意すべき点もありますので、この記事でマスターしてしまいましょう。

 

再帰動詞のそのほかの用法はこちらの記事を参照してください。

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再帰代名詞seを利用した受け身の表現

 再帰代名詞とは、主語の人称と数が同じ目的格人称代名詞のことで、これを使用することで受け身を表すことができます。

この受け身の表現にはいくつかルールがありますので、以下で紹介します。

 

人を主語にすることができない

 この受け身表現では、主語はモノや事柄に限られています

そのため、使用する再帰代名詞は3人称の単数と複数のseのみで、3人称の動詞の活用とセットで使用します。

 

動作主を表すことができない

 この受け身表現では、「誰によって」行為が行われるのかを示すことができません

 

 例文を見ていきましょう。

例)Se vende este apartamento.

 (このアパートが売られています。)

 

  Se habla el idioma español en Nicaragua.

 (ニカラグアではスペイン語が話されています。)

 

  Se publican muchas revistas en este país.

 (この国ではたくさんの雑誌が出版されます。)

 

  Se venden tomates.

 (トマトが売られています。)

  ※また、この受け身表現では主語が無冠詞となることがあります。

 

 

無人称文

 再帰代名詞を用いて、無人称文を作ることもできます。

 

無人称文とは、主語が存在しない、あるいは、一般に人は~するという意味を表す表現です。

例えば、「空港にはどう行きますか」など、主語が重要ではなく一般的にどのように行為を行うかを表す場合の表現です。

この無人称表現では、3人称単数のみが使用されます。

 

例)¿Cómo se va al aeropuerto?

 (空港にはどのように行きますか。)

 

  ¿Cuánto se tarde de la casa al aeropuerto?

 (家から空港までどれくらい時間がかかりますか。)

 

  Se come muy bien en este restaurante.

 (このレストランの食事はおいしいです(人はこのレストランでおいしく食べます)。)

 

  Se dice que Colombia es un país bello.

 (コロンビアは美しい国だと言われています(人はコロンビアが美しい国だといいます)。)

 ※このse dice queという表現は、que以下に文を入れることで「~と言われています」という意味を表すことができるもので、よく使われて便利なのでぜひ覚えましょう。

 

 

受け身と無人称の違い

 受け身と無人称の違いが明確に判断しにくい場合もあります。

 

特に難しいのが、動詞が直接目的語をとる場合です。

 

例)Se compra coches de segunda mano.

 (中古車買います。※中古車屋さんの看板等)

 これは、無人称を使用した表現(活用が3人称単数)ですが、このような場合は受け身にするほうが良いとされています(cochesが複数なので、3人称複数に活用させます)。

 

  Se compran coches de segunda mano.

 (中古車買います。※中古車屋さんの看板等)

 

 

まとめ

 今回、再帰動詞の用法の中でもやや注意を要するものを紹介しました。

 

これで、前回の記事とあわせて、再帰動詞の用法はほとんど紹介しました。

 

再帰動詞もスペイン語学習の一つの山場ですが、これもよく使用され非常に重要な事項ですので、少なくとも基本的な用法は頭に入れておくようにしましょう。

 

 

 

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執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

 

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