今回は「スペイン語の指示詞」について紹介します。
指示詞は、スペイン語を使う時に頻出します。
英語の指示詞の使い方とも似ているので、具体的にどういう働きをする語なのかがわかれば、すぐにイメージがつかめると思いますので、ぜひこの記事でマスターしてください。
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指示詞とは
指示詞とは、日本語で言う「これ」、「この」、「それ」、「あの」といった言葉にあたるもので、指示形容詞と指示代名詞の二つに分けることができます。
指示形容詞は、形容詞として使用するもの(日本語で言えば、「この」、「その」、「あの」)で名詞とセットで使います。
指示代名詞は、代名詞として使用するもの(日本語で言えば、「これ」、「それ」、「あれ」)で、単独で使います。
現在のスペイン語では、この2種類(指示形容詞と指示代名詞)の綴りは全く同じなため、使い方で判断する必要があります。
※2014年までは、アクセント記号の有無で使い分けていた(指示代名詞の場合はアクセント記号をつける)。
指示詞の形
早速、指示詞の形を見ていきましょう。
指示詞には、スペイン語ではおなじみの性数変化(男性と女性、単数と複数)があります。
指示詞の用法
次に、指示形容詞、指示代名詞の用法を見ていきます。
どちらも、日本語訳からわかるように、何かを指し示すために使用されます。
指し示す対象を空間的に把握する場合と時間的に把握する場合とがあります。
例)estos carros(指示形容詞)
(これらの車)
este año(指示形容詞)
(今年)
Aquella muchacha es linda.(指示形容詞)
(あの女の子はかわいいです。)
Esa es la casa de Ryuya.(指示代名詞)
(それがりゅうやの家です。)
上記の例を見てもわかるように、指示形容詞はセットで使用する名詞の前に置きます。
中性指示代名詞
スペイン語の名詞には男性と女性しかありませんが、指示代名詞には中性のものがあります。
これは、主に「これは何ですか?」と聞くときに使用したりします。
名詞そのものを尋ねる場合には、その名詞が男性なのか女性なのかわからないので、男性でも女性でもない中性の指示代名詞を使用するのです。
例)¿Qué es esto?
(これは何ですか。)
Es una pitahaya.
(これはドラゴンフルーツです。)
Esto es todo.
(これですべてです。(※))
※スピーチなどを締めくくるときによく使う表現です。
まとめ
指示詞は基本的な概念を表すだけに頻出です。
指示詞に中性があることで面食らった方がいるかもしれませんが、ルールを理解してしまえば、そこまで複雑な話ではありませんので、一気にマスターしてしまいましょう。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)