スペイン語初級文法

スペイン語の超頻出動詞【querer/poder/deber/tener que】

 

 この記事では、スペイン語でよく用いられる4種類の動詞「querer/poder/deber/tener queの使い方」を見ていきます。

 

中には助動詞として分類されるようなものもありますが、重要なのは使い方をしっかりマスターすることです。

 

前回までの記事で学習した語幹母音変化や不規則な活用をするものもありますので、同時に活用の復習にもなります。

 

語幹母音変化動詞と不規則活用については以下の記事をご覧ください。

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スペイン語動詞の活用【直接法現在形の語幹母音変化】

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【スペイン語】直説法現在形の不規則動詞

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全てに共通した使い方

  それぞれの具体的な意味や用法の説明に入る前に、今回紹介する4つの動詞に共通した使い方についてお話します。

 

これらの動詞はすべて、後ろに不定詞を置くことで使用することができるのです。

不定詞という用語が出てきましたが、要は動詞の原形(辞書に載っている形)のことです。

 

活用の記事で、スペイン語のすべての動詞は-ar、-er、-irで終わると説明したことを思い出してください。

 

後ろに不定詞を置くこと、つまり、querer+不定詞という形で使用することができるということです。

その際、最初にでてくるquererは主語にあわせて活用させることが必要である点に注意してください。

 

quererの用法

  まず、quererについて見ていきましょう。

 

querer単体では「~がほしい」、「~を好む」という意味を表します。

 

そして、今回焦点をあてている+不定詞の場合は、「~したい」という意味になります。

 

「~」の部分に不定詞として使用する動詞の意味内容が入ります

 

例文を考える前に、quererの活用をおさらいしましょう!

このquererはe→iの語幹母音変化動詞で、以下の表のような活用(直説法現在)をすることを以前の「語幹母音変化動詞」の記事で紹介しました。

 

querer 直説法現在活用形

querer 直説法現在活用形

 

これらの活用形と不定詞をセットにすると次のような文章をつくることができます。

 

例)Quiero probar un café colombiano.

 (私はコロンビア産のコーヒーを試してみたいです。)

 

  Queremos jugar al fútbol con Seru.

 (私たちはせると一緒にサッカーがしたいです。)

 

1つ目の例文の場合、probar(試す)が不定詞としてquererに続くため、「試してみたい」となります。

2つ目の例文の場合は、jugar(遊ぶ、プレイする)が続くため、「サッカーがしたい」となります。

 

 

poderの用法

  次にpoderについてみてみましょう。

 

このpoderと不定詞をセットにすることで、「~することができる」という意味を表します。

また、文脈によっては、「~かもしれない」という意味にもなります。

 

このpoderもo→ueの語幹母音変化動詞です。

 

poder 直説法現在活用形

poder 直説法現在活用形

 

以下のような文章を作ることができます。

 

例)Desde acá podemos ver el Monserrate.

 (ここからモンセラーテ(※)を見ることができます。)

 

  Mañana puede llover.

 (明日雨が降るかもしれません。)

 

※モンセラーテとは、コロンビアのボゴタ市にある丘で、有名な観光スポットです。

 

モンセラーテの丘

 

deber/tener queの用法

 最後にdeberとtener queを一緒に見ていきましょう。

 

これらはどちらも、(細かなニュアンスの違いはありますが)不定詞とセットで「~しなければならない」という意味を表します。

 

tener+不定詞ではなく、tener que+不定詞なので注意です。

英語のmustとhave toによく似ています。

 

また、deber de+不定詞(あるいはtener que+不定詞)で「~に違いない」という意味も表します。

 

tener queの場合は、どちらの意味か文脈で判断することになります。

また、場合によってはdeber deのdeが抜けることもあります。

 

deberは-er動詞として規則活用しますが、tenerは不規則活用ですので、以下でおさらいしましょう。

 

tener 直説法現在活用形

tener 直説法現在活用形

 

以下のような文章を作ることができます。

 

例)Debéis presentar la tarea el viernes.

  Tenéis que presenter la tarea el viernes.

 (君たちはその課題を金曜日に提出しなければなりません。)

 

  Debe de hacer mucho calor en Cartagena.

  Tiene que hacer mucho calor en Cartagena.

 (カルタヘナ市はとても暑いに違いないです。)

 

カルタヘナ

 

まとめ

 今回紹介した動詞は、したいこと、できること、しなければならないこと、間違いないと思っていることなどを表します

 

これらの動詞をマスターすれば、表現できることの幅が一気に広がります。

会話をする上でも重要な表現ですので、この機会にぜひ覚えるようにしてください。

 

 

 

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執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

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