前回までの記事では、規則動詞の動詞活用について紹介してきましたが、そもそもスペイン語
の動詞の活用には、「規則変化」「不規則変化」「語幹母音変化」の3種類
が存在します。
今回はそのうち、語幹母音変化について説明していきたいと思います。
語幹母音変化で活用される動詞も決まっているので、一度覚えてしまえば問題ないでしょう!
語幹母音変化とは
語幹母音変化とは、語幹の中で使われる最後の母音が変化することです。
「語幹」とは、語尾より前の部分のことです(規則変化動詞の「-er動詞(直接法現在形)」の記事で説明しています)。
※「-er動詞(直接法現在形)」の記事はこちら
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スペイン語の動詞の活用【規則動詞-er現在形】
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つまり、amar(愛する)で例にとると、語尾である-arを取り除いた部分、amの部分のことです。
語幹母音変化動詞の種類
語幹母音変化をする動詞のパターンは決まっています。
ここでの特徴で押さえたいのは、語幹母音変化動詞は、1人称単数・2人称単数・3人称単数・3人称複数のみ、活用が適用される点です(1人称複数・2人称複数については、語幹に変化は現れません)。
ただし、いずれの活用も語尾は規則変化動詞の活用と変化はないので注意しましょう。
では、語幹母音変化の5つのパターンを見ていきましょう。
① e → ie
例)querer(好む):
語幹のeをieに置き換え、語尾の-erについては規則変化動詞と同様の活用をします。
その他の主な動詞:pensar(考える)、cerrar(閉じる)、empezar(始める)、mentir(嘘をつく)など

querer現在形活用表
② o → ue
例)dormir(寝る):
語幹のoをueに置き換え、語尾の-irについては規則変化動詞と同様の活用をします。
その他の主な動詞:encontrar(探す)、poder(~できる)、mover(動く)など

dormir現在形活用表
③ e → i
例)vestir(着せる):
語幹のeをiに置き換え、語尾の-irについては規則変化動詞と同様の活用をします。
その他の主な動詞:medir(測る)、servir(仕える)、repetir(繰り返す)など

vestir現在形活用表
④ i → ie
例)adquirir(獲得する):
語幹のiをieに置き換え、語尾の-irについては規則変化動詞と同様の活用をします。
その他の主な動詞:inquirir(調査する)など

adquirir現在形活用表
⑤ u → ue
例)jugar(遊ぶ):
語幹のuをueに置き換え、語尾の-arについては規則変化動詞と同様の活用をします。

jugar現在形活用表
※このタイプは、jugarのみとなります。
まとめ
紹介した5つのパターンは、語尾で判断することは不可能なので、記憶することが必須になってきます。
語幹母音変化の動詞をきちんと活用できていないと、意味が通じないこともあるので、声に出してしっかりと覚えましょう!
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)