女子野球チームの練習に潜入
マナグアのある女子野球チームの練習に潜入してきました。
でもちゃんと誘われての参加なので、許可なしで無理矢理練習に入っていったわけでも、犯罪を犯したわけでもないですよ。
最初は練習を見学しながら写真を撮るつもりでしたが、結局ちょっと練習にも混ぜてもらいました。
彼女たちは最近結成したばかりのチーム。
年齢も10代前半~30代とバラバラで、ほとんどが未経験者!
監督は青年海外協力隊員の日本人です。
彼のニカラグアで女子野球を広めたい!という熱い気持ちで結成したチームで、今は今週末に行われる、彼女たちにとって初めての試合に向けて練習しています。
野球はゼロからの指導だし、教えているのは野球のルールや技術だけじゃなく、話の聞き方などの練習態度やチームのあり方など基礎的なことから教えています。
話ではいろいろと苦労話など聞いていましたが、今回実際に生で見て、あまりの大変さに少し衝撃を受けました。
僕も、仕事でもプライベートでもニカラグア人の性格に苦労したことはごまんとありますが、
野球の練習において彼らの性格から予想できる行動を、まさにそのまましていたんだなという感じでした。
していたんだなと過去形なのは、監督の指導で彼女たちの態度が最初と比べて大きく変わったのが明らかだったからです。
今回の練習でもまだ、
集合をかけてもすぐに集まらなかったり、
集まっても円のはずれであぐらをかいてる子がいたり、
監督が練習中に個人的にアドバイスをする時間があると、
自分に関係がないと思った子たちは座り込んだり、横になる子までいたり、
監督の指示に叫びながら文句を言ったり、
などなどいろいろなことが見えましたが、
指導がなかったら、集合をかけたら走って監督のもとに来ることもないだろうし、
彼らの性格ならもっと自由に自分勝手に練習をしているはずです。
ニカラグア人の性格をしっかり理解した上で、日本人に指導する何倍もの忍耐力をもって、
道具などの練習環境が整っていない中、野球だけでなく練習態度や、道具の扱い方など野球以前のあらゆることを指導。しかもスペイン語で。
まじですごい!感動!
そんなことを思いながら彼女たちの練習する姿を見ていると、目が潤みました。
今週末の初めての試合、見に行ったら確実に泣く。
なんもしてないのに監督より先に泣いて怒られるかもな。