南米ペルーでシャーマンの儀式”アヤワスカ”を体験した時の話です。
場所は、アマゾンの玄関口と呼ばれている川沿いの町「プカルパ」から車で1時間程行ったとこにある「サンフランシスコ村」。
首都リマからプカルパまでの移動はこちらの記事をご参照ください。
https://chanchitos1.com/lima-pucalpa-bus
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アヤワスカとは
アヤワスカとは、南米アマゾン地域にある植物のこと。
ツルが絡まったような形状で、綱のような形をしています。
見えにくいですが、脇の細いツルをよく見ると綱みたいなんです。
これを煮詰めて作られた飲み物は、ドラッグなどの中毒、うつ病などの精神病、ガン治療などに効果があるとされています。
ただし、アヤワスカを飲むと幻覚や幻聴、下痢や嘔吐等も引き起こします。
このアヤワスカを用いて、修行を積んだ現地のシャーマンが儀式(イカロスと呼ばれる歌などを歌う)をし、その効果を増幅させます。
また、現地ではビジョンを見るための儀式とされており、自分や他人の未来が見えたり、自分のしたいことを見つけたり、自分や他人の将来の恋愛事情を見たりすることができるそうです。
アヤワスカを飲むと見えると言われている幾何学模様が描かれた家。
この柄は地域一帯に住むシピボ族にちなんでシピボ柄と呼ばれ、家々や民芸品に用いられています。
僕たちのシャーマン
この地域にはアヤワスカの儀式ができるシャーマンが結構いるらしく、
僕たちが訪れたサンフランシスコ村にも多くのシャーマンがいるらしいです。
ただし、観光チックにして高額な請求をしたり、シャーマン歴が浅くぺーぺーな場合があるらしいので注意が必要です。
僕たちは村で情報集めをし、数人のシャーマンの噂や値段を聞いた結果、エルミニオというシャーマンにお願いすることにしました。
エルミニオの家のダイニングキッチン
彼はシャーマン歴30年以上のベテランで、村の人たちからの評判も悪くなかったです。
料金は、宿泊代とアヤワスカの儀式で200ソル(約6500円)で、
宿泊のみだと15ソル(約480円)。
僕たちは3人で、そのうち1人だけ受ける予定だったので230ソルを払っていましたが、後からプラス100ソルでもう1人お願いしたらいけました。
なので、結果的に儀式は1人142ソル(約4600円)くらいでした。
かなり高額に感じますが、他のシャーマンたちはもっと高額でした。
近年でかなり値上がりしているみたいです。
ただ、このサンフランシスコ村自体がアヤワスカで有名になって、観光客が多く来るので、
その他の周辺の村だったりプカルパで探すと、もっと安い値段で儀式を受けられるそうです。
儀式の前にすること
参加者は僕とせる(ちゃんちーとすメンバー)の2人で、儀式が始まるのは21時から。
シャーマン曰く、周りの音が消えたりするので、一番集中しやすい時間だそうです。
儀式の日は14時以降の食事は禁止、2時間前からは水分の摂取も禁止されます。
食事は下痢嘔吐が激しくなるそうで、水分摂取はアヤワスカの効果が薄まるそうです。
さらに僕たちは、アヤワスカに最大限の効果を発揮してもらうため、シャーマンがいくつかの植物を調合して作った植物水を、儀式の前に頭から浴びました。体がすごい香りになりました。
儀式が行われるのはロカと呼ばれる木造の部屋。
中には、マットと枕が人数分、嘔吐用のオケと下痢用のトイレットペーパーが用意されていて、シャーマンの前には、フロリダ水と呼ばれる水とアヤワスカの飲み物が入ったペットボトル、ショットグラスが2つ置いてありました。
ちなみに彼がエルミニオ。
全くシャーマン感がありません。
カメラをセットするすみけんと座って待つせる。
21:00になり、ついに儀式の始まりです。
シャーマンの儀式体験
まず、マットレスの上に座り、その状態でアヤワスカをショット1杯のまされます。
25分から30分すると、めまいがしてビジョンを見始められるらしいので、それまで待ちます。
30分待ちましたが何も起こらず、40分時くらいにシャーマンがイカロスを歌い出しました。
しかし、それでも何も起こらず、量を少なめでもう1杯飲むことになりました。
この時セルはすでに、鼻水と涙が溢れ出していましたが、同じくショット1杯を飲みました。
セルの涙と鼻水を見て、「やばい、俺なんもこない、これ俺に効かないかも」とちょっと焦ります。
そのあとオシッコが出そうになり、外に出て用を足してロカに戻りましたが、まだまだ全然余裕でした。
脳内トリップ開始
ここから先は僕が見た幻覚の話です。
見るものは人それぞれ違うので、皆がこうなるとは限りません。
かなり頭おかしいこと言ってると思いますが、僕が実際に見たものです。
最初の1杯から1時間くらいした時、急にめまいがし、オレンジ色の幾何学模様が見え始めました。
「これだ!きた!」と思った時、座っていた体はもうマットレスに横たわっていました。
正面のマットレスにはシャーマンがいましたが、その間のスペースが川になっていました。
そして、僕の横には大仏が一緒に横になっています。
ここからいろんな世界への脳内トリップの始まりです。
中国の伝統的な建物の前を自転車が大量に走っている道に行ったり、
カンボジアの豪勢なお墓みたいなところに行ったり、
ナルトのキャラ達の顔が岩山に彫刻されてる山に行ったり、
南極で大量のヒョウに襲われて、逃げきったと思ったらヒョウ達が固まって山になったり、
魚に変身して、人魚と一緒に大量の魚達と一緒に川を泳いだり、
カモメっぽい鳥になって大空を羽ばたいたり、
世界中を旅して、いろんな生物に変身して、いろんな経験をしました。
感覚的には3秒ごとくらいに変わる映画をずっと見続けてる感じ。
時間の感覚もズレてるかもしれないので、実際にはワンシーンワンシーンもっと長かったかもしれないですし、短かかった可能性もあります。
南極に行った時はちゃんと寒くて凍えて体も震えてたし、
魚とか鳥になった時は体もそれっぽく動かしていて、意識的に体を動かそうとしても絶対動かせないような動きをしてました。
その他にも、
超音波が発せられる部屋に入った時は、普段絶対出ないような声が出たし、
悪魔が体に取り憑いた時は、人間ではありえない動きしてたし、改めて考えると怖いですね。
説明がすごく難しいけど、見えてるシーンの中で、細かい部分でもそこに集中すると、その部分が近づいてきて詳細まで見えるようになるってのを繰り返してる感じです。
わけわかんないですよね。
幾何学模様の中でちょっと顔みたいに見える箇所があって、顔っぽいな、と思ったらもうそこしか見えなくなって、そこがどんどん近づいてきて、その顔の中に入っていって、そしたら川が出てきて、みたいな。
あと怖かったのは、笑いとか悲しみの感情も同じで、
シャーマンの歌の中で一回「あきら」って聞こえて、あきらって聞こえたなと思ったらだんだんそれが面白くて耐えられなくなってきて、そこから息できないくらい大笑いしちゃったり、
和食レストランの「とんでん」に行きたいなと急に思って、でも地元の「とんでん」潰れたなと思って、え、日本の「とんでん」全店潰れてたらどうしよって考えて、そこから大泣きしちゃったり。
でも意識はあるので、自分が馬鹿なことしてるなぁとか、変なことで笑ったり泣いたりしてるのは理解できてるんです。でも止められない。
21時に始めて、深夜0時くらいにはセルは自分をコントロールできるようになってて、普通に座って、動画を撮ってた看病役のすみけんと会話をしてるんですけど、
僕は全然ダメで、結局1時すぎてもコントロールできず、ずっと体が勝手に変な動きをしていて、口も止まらず喋り続けてて、シャーマンに「レモンを食べれば落ち着く」とレモンを口の中に押し込まれたりしました。
でもまだダメで、そっからまた3、40分戦って、
結局セルとすみけんに抱えられて部屋に戻されたんですけど、部屋でも体の動きと口は止まらず、深夜3、4時までずっと一人で騒いでたらしいです。
儀式後
儀式の翌朝、
他の体験者の話を聞くと、「生まれ変わった感覚」とか「スッキリして新しい道を歩めそう」とかポジティブな感覚になったりする人が多いそうですが、
僕は、ただただ頭が痛かったです。
異常な頭痛がきました。
感覚がどうとか、心境がどうとか、言ってられない頭痛。
本気で頭が割れるんじゃないかと思いました。
以上、シャーマンの儀式を受けた体験談でした。
架空の読者:「それただの麻薬やん」
僕:「違います。神聖なシャーマンの儀式です。むしろ医療に近いそうです。」
ということなので、何も言わないでください。
あと、儀式を受ける時は翌日の頭痛に気をつけてください。看病用に1人は正常な人いるといいと思います。