今回の記事では、スペイン語の「直説法点過去の不規則変化・語幹母音変化」して活用される動詞について紹介していきます。
スペイン語の動詞の活用にみられる「規則変化」「不規則変化」「語幹母音変化」のうち、「規則変化」は点過去の記事で紹介しているので、そちらをご覧ください。
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「不規則変化」「語幹母音変化」はパターンが多いですが、頻出動詞も多いので覚えていきましょう。
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全ての人称にかかる不規則変化
このタイプは全ての人称において、語幹・語尾ともに不規則となります。大きく3つのタイプに分類されます。
規則動詞のように活用形にアクセントはつかないので、注意しましょう。
タイプ①
語幹がそれぞれ変わり、語尾は下記の表の通りになります。
例)estar(いる、ある)
:語幹のestをestuvに置き換え、語尾の-arについては、上記の表の通り活用させます。
その他の主な動詞は以下の通りですが、日常会話によくでてくる動詞ばかりなので、しっかりと活用形を覚えましょう。
タイプ②
語幹がそれぞれ変わり、語尾は下記の表の通りになります。
上のタイプ①との違いは、3人称複数の形が-eronとなるところです。
例)decir(言う)
:語幹のdecをdijに置き換え、語尾の-irについては、上記の表の通り活用させます。
その他の主な動詞は以下の通りです。
タイプ③
動詞ir及びserの点過去の活用形は同じになります。
語幹母音変化動詞
直説法現在形と同じように、語幹母音変化をする動詞のパターンは決まっています。
3人称単数・3人称複数のみ、活用が適用されます。
1人称単数/複数・2人称単数/複数については、語幹に変化は現れません。
いずれの活用も語尾は規則変化動詞の活用と変化はないので注意しましょう。
では、語幹母音変化の2つのパターンを紹介します。
e → i
例)pedir(求める)
:語幹のeをiに置き換え、語尾の-irについては規則変化動詞と同様の活用をします。
その他の主な動詞:medir(測る)、servir(仕える)、repetir(繰り返す)、mentir(嘘をつく)、sentir(感じる)など
o → u
例)dormir(寝る)
:語幹のoをuに置き換え、語尾の-irについては規則変化動詞と同様の活用をします。
その他の主な動詞: morir(死ぬ)など
補足(規則変化動詞)
規則変化動詞の補足ですが、綴り字が変わる動詞や語幹が母音で終わる動詞は3人称単複のみの活用において、活用語尾が特別に変化する規則があるので紹介します。
綴り字が変わる
1人称単数の語尾car → qué
例)tocar(触れる)
:1人称単数の語尾で-carを- quéに置き換え、他の人称では規則変化動詞と同様の活用をします。tocéとならないので注意。
その他の主な動詞:buscar(探す)、explicar(説明する)、sacar(取る)、comunicar(伝える)など
1人称単数の語尾gar → gué
例)llegar(触れる)
:1人称単数の語尾で-carを- guéに置き換え、他の人称では規則変化動詞と同様の活用をします。llegéとならないので注意。
その他の主な動詞:pagar(払う)、jugar(遊ぶ)、pegar(貼る)など
1人称単数の語尾gar → gué
例)comenzar(始める)
:1人称単数の語尾で-zarを- céに置き換え、他の人称では規則変化動詞と同様の活用をします。comenzéとならないので注意。
その他の主な動詞:empezar(始める)、almorzar(昼食を取る)、abrazar(抱く)など
語幹が母音で終わる → 特別な活用語尾
例)leer(読む)
:3人称単数/複数の活用語尾で-erを-yó(3人称単数)yeron(3人称複数)に置き換え、他の人称では規則変化動詞と同様の活用をします。
leió/leieronとならないので注意。
その他の主な動詞:creer(信じる)、oír(聞こえる)、construir(建設する)など
まとめ
今回紹介した直説法点過去の不規則変化動詞と語幹母音変化動詞は種類が多く、確かに覚えるのは大変です。
また、前回紹介した規則変化動詞にも例外があるということで、少し焦っている方もいるかと思いますが、重要度は高いので、文章を書くなどして覚えていくと良いと思います。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)