サンフアンデルスル!痛すぎる初サーフィンの思い出
あんまり知られていませんが、ニカラグアはサーフィンが有名な国!
世界中からサーファーが集まるスポットがたくさんあるんです!
ニカラグアに2年以上も住んでいるのに、1度もサーフィンをしたことがない罪深い僕は、今回ついに初サーフィンの時を迎えました。
場所は、数あるスポットの中でも一番有名なサンフアンデルスル!!
観光客とサーファーにあふれたニカラグアが誇るリゾート地で、
ここでサーフィンをするためだけに海外からニカラグアに来る人もいます。
この町には、難易度の違ったビーチがいくつかあるのですが、
今回は人生初ということで、難易度の比較的低い「エルモサビーチ」というところに行ってきました。
ビーチは町から車で30分弱。
移動は、町中にあるサーフショップが出しているシャトルで向かいます。
自分の車でも行けますが、ボードのレンタルなども一括でお願いできるし、ビーチまでの道が異常に悪いのでシャトルで行くのが無難です。
こんなトラックで他のサーフ客と一緒に向かいます。
山を越えた先にあるビーチだったので道が険しく、ボコボコの道を進み川を超えて行くアドベンチャーです!
30分ほど荷台で揺れて、ようやく到着!
よぉぉおし!!
ついにきたぞこの時が!!!
やっとサーフィンできる!!!
この時のためにyoutubeでサーフィンの予習もしてきた!
あとは実践してコツを掴むだけ!
今日の目標は立てるようになること!
テンションMAXで海に飛び込みました!
海に入ってから約20分が経過した頃、
水の高さが膝上くらいの浅瀬を歩いていると、
ギョリッ!!
うぉおおおお!!!
ギョリッて何!?
急に右足の親指に激痛が!!!
ギロチンバサミで切られて、中の肉までえぐられたような感触!
カニか!!!
痛すぎて足を引きずるながら砂浜に戻ると、歩くたびに周囲の水が真っ赤になっていました。
砂浜に倒れ込み、一緒に行っていた知り合いに患部の砂を水で洗い流してもらいながら苦しんでいると、サーファーが近づいてきて、
「Stingrayだろ!大丈夫か?」
と声をかけてきました。
”Stingray"って何?と思い説明を聞いていると、それがエイだということに気づきました。
いや、でも感触は完全にカニだった!エイじゃないはずだ!
「エイじゃないよ!カニだよ!カニにやられたんだよ!」
と返すと、
「カニだったらそんなに苦しんでないはずだ!それはエイの毒だよ。早く熱湯に足つけて解毒しなきゃ!」
とエイじゃないはずなのにエイの対処法アドバイスまで受けました。
カニだと思い込んでいたものの、毒だったら困ると思い、
「ありがとう、信じる!」
と告げてビーチにあるバーで熱湯を用意してもらうことに。
熱湯がなかなかこなかったのですが、その間バー脇のベンチで苦しんでいると、いろんなサーファーや観光客が近づいてきて、
「Stingrayだろ!大丈夫か?」
と口々に言ってきました。
こんなにみんな言うのかよ!そんなに有名なのかよ!
じゃあもうエイじゃん!!!カニじゃないのか!!!
エイだったと思うと急に毒が怖くなりました。
痛みはどんどん激しくなり、幹部だけでなくふくらはぎ、太もも、足の付け根など徐々に上に上がってきて、右足全体が痺れてきました。
15分くらいしてようやく熱湯が運ばれてきて足をつけました。
あっつ!!!
でもしょうがない。解毒のためだ!
出てくるのには時間がかかったものの、
バーの店員さんも熱湯を出すことには慣れていて、「1時間ほどつけたら大丈夫だから。」とエイの毒についても知っているようでした。
途中耳が遠くなったり、意識が朦朧としたりしましたが、
熱湯につけて40分くらいするとそれもなくなり、痛みも和らいできました。
熱湯に足をつけている間は何人もの人が立ち寄って、声をかけてくれました。
明らかにかわいそうなやつだったのでしょう。
ゴリゴリのおっちゃんから、金髪水着美女まで層は幅広かったですが、
1番嬉しかったのはエイの毒について研究してたことがあると言う、カリフォルニア出身の薬剤師の女の子。
彼女は熱湯対処が正しいことと、1時間つけたら大体の人は解毒されて通常に戻ると言うことを教えてくれました。
研究をしてたってだけで本当に心強く感じました。女神だった。その時だけは金髪水着美女よりもよっぽど魅力的に感じました。
1時間ちょっとすると、本当に一気に楽になって痛みが幹部の痛みだけに!
嬉しかった!
もう右足切断とかになったらどーしよって思ってた!
サーファー達とビーチのみんなに助けられました。
知識がないって怖いですね。みんながいなかったらカニだと思ってただひたすら苦しんでたかも。
サーフィンは結局ほぼ何もできず、学んだのはエイの毒の解毒方法でしたが、いい経験、思い出になりました。
ちょっとサーフィンからは離れよう。海怖い。