スペイン語初級文法

【頻出】スペイン語の再帰動詞の使い方

 

 今回の記事ではスペイン語の醍醐味の一つともいえる「再帰動詞」について紹介します。

 

再帰動詞の使い方は多岐にわたりますが、この記事では基本的な用法を解説します。

これらを知っていれば、だいたいの場面での再帰動詞の意味について理解できるようになると思います!

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再帰動詞の形

 再帰動詞とは、再帰代名詞という主語の人称と数が同じ目的格人称代名詞とともに使われる動詞のことをいいます。

つまり、「自分自身」という言葉とともに使う動詞のことを指します。

 

再帰代名詞には人称と数によって以下の形が存在します。

 

スペイン語の再帰代名詞

スペイン語の再帰代名詞

 

では、次にこれらの再帰代名詞を伴う再帰動詞の活用を代表的な動詞であるdespertarse(目を覚ます)を例に確認しておきましょう。

 

despertarseの活用

despertarse(目を覚ます)

 

このように、再帰代名詞の人称と数は動詞の活用の人称と数に一致します。

 

また、再帰動詞の原形(不定詞)は動詞の原形の後ろに再帰代名詞をつけた形で表されます。

例えば、despertarme、despertarosなどで、辞書では便宜的に三人称を用いた形(despertarse)で掲載されています。

 

再帰用法

 再帰動詞の用法でも最もイメージしやすい用法で、動詞の表す行為が自分自身(主語自身)に及ぶ場合です。

 

自分自身を~する」(再帰代名詞が直接目的語の働きをする場合)や「自分自身に○○を~する」(再帰代名詞が間接目的語の働きをする場合)というような意味になります。

 

二つの場合にわけて例文を見ていきましょう。

 

①再帰代名詞が直接目的語の場合

例)Seru se afeita. 

 (せるは(自分自身の)ひげをそります。)

 

  Yo me lavo en la noche.

 (私は夜に(自分自身の)体を洗います。)

 

 

②再帰代名詞が間接目的語の場合

 再帰代名詞が間接目的語の働きをする場合、別の直接目的語をとります。

例)Ella se arregla el peinado.

 (彼女は(自分自身の)髪形を整えます。)

 

  Yo me lavo la cara en la mañana. 

 (私は朝に(自分自身の)顔を洗います。)

 

これらの例文では、それぞれ再帰代名詞が間接目的語で、el peinadoやla caraが直接目的語です。

lavarse(自分自身を洗う)のように、場合によって再帰代名詞が直接目的語になったり、間接目的語になったりするものもあります。

 

再帰代名詞が直接目的語の場合には、「自分自身(の体)を洗う」という意味となり、間接目的語の場合は、体の部位を直接目的語として「自分自身の体の部位を洗う」という意味を表します。

 

 

直接目的語や間接目的語については以前の記事で紹介していますので、ご参照ください。

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他動詞の自動詞化

 再帰動詞には、他動詞を自動詞のように使用する用法があります。

 

例)Ryuya se levanta a las nueve de la mañana. 

 (りゅうやは朝9時に起きます。)

 

  El cristal se rompe fácilmente. 

 (ガラスは簡単に割れます。)

 

 

 これらの動詞は、以下の例文のように再帰代名詞抜きだと他動詞(直接目的語をとる動詞)として使用されますが、再帰動詞として自動詞のように使用されています。

 

例)Ryua levanta la mano durante la clase. 

 (りゅうやは授業中手を挙げます。)

 

  Seru rompe el cristal con un martillo. 

 (せるはハンマーでガラスを割ります。)

 

相互用法

 主語が複数形や集合を表すものの場合、その主語同士が互いに同じ行為を行うことを表す用法があります。

 

例)Nosotros nos escribimos en japonés. 

 (私たちは日本語で手紙を書き合います。)

 

  Los dos se aman. 

 (その二人はお互いに愛し合っています。)

 

 

再帰動詞としてのみ使用される動詞

 再帰動詞としてのみ使用される動詞もあります。

 

例)Seru se arrepiente del error de esta mañana. 

 (せるは今朝の失敗を後悔します。)

 

  Te quejas del salario. 

 (君は給料について不平を言います。)

 

意味やニュアンスが変わる動詞

 再帰動詞として使用することで意味合いやニュアンスが変わったり、意味が強調される動詞があります。

 

例)Ryuya se come todo el pastel. 

 (りゅうやはケーキを丸ごと平らげます。)

  ※すっかり食べてしまうというような意味になります。

 

  Ryuya come una porción de pastel. 

 (りゅうやはケーキを一切食べます。)

 

 

  Ya nos vamos de casa.

 (もう家から出ます。)

  ※移動の起点が強調され、その場を離れるという意味合いが加わります。

 

  Vamos a Argentina. 

 (アルゼンチンに行きます。)

 

まとめ

 再帰動詞には様々な使用法があり、すべてを一度に学ぶのは難しいですが、少なくともこの記事で紹介した分類を覚えておいて損はありません。

 

個別のニュアンスなどは、新しいものが出てくるたびに覚えるようにしましょう。

 

 

 

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執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

 

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