この記事では、スペイン語の「現実的条件文」について紹介していきます。
条件文とは、日本語でいう「もし~なら」という条件を仮定として、「~である」という一つの結論を表現するものです。
現実的条件文では、実現の可能性が大きい条件を表現することができ、その多くが接続詞「si」を用いて表すことができます。
例)Si comes más, crecerás rápido.
(君はもっと食べれば、早く成長するでしょう。)
条件文には、「現実的条件文」と「非現実的条件文」がありますが、今回は「現実的条件文」についてです。
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条件文とは
上記で説明したことに加えて、条件文は以下の二つの塊から構成されます。
・「もし~ならば」という仮定に当たる「条件節」
・「~である」という結論に当たる「帰結節」
例)Si llueve mañana, no vamos a ir al parque.
(明日雨が降ったら、私たちは公園へ行かないでしょう。)
この場合、「Si llueve mañana(明日雨が降ったら)」が条件節、「no vamos a ir al parque(私たちは公園へ行かないでしょう。)」が帰結節となります。
この考え方を使って、早速用法を見ていきましょう。
現実的条件文
現実的条件文は、色々な用法がありますが、よく使われる3つの用法を紹介したいと思います。
例文とともに見ていきましょう。
条件節で、現在または未来の事柄を表現する場合
この場合、以下のような時制の一致が必要となります。
また、条件節が未来の事柄であっても、条件節に直説法未来を使用しない点がポイントです。
条件節(直説法現在)+帰結節(直説法現在・未来)
例)Si estudias más, aprobarás el examen.
(君はもっと勉強すれば、試験に合格するでしょう。)
Si ahorramos el dinero, podremos viajar mucho.
(私たちはお金を貯めたら、旅行にたくさん行けるでしょう。)
条件節で、過去の事柄を表現する場合
この場合も、以下のような時制の一致が必要となります。
また、条件文ですが、文全体としては、過去の習慣について言及することが多いです。
条件節(直説法線過去)+帰結節(直説法線過去)
例)Si tenía tiempo, casi siempre hablaba con ella.
(彼は時間があったら、ほとんどいつも彼女と話したものでした。)
Si sacaba una nota buena en el examen, íbamos a cenar en un restaurante elegante.
(私がテストで良い成績を取っていたら、高級なレストランで夕食を食べていました。)
帰結節が疑問文や命令法の場合
「もし~ならば」という条件節のみで、疑問文や命令法(帰結節)と使われる用法があります。
この用法はよく使われるので、ぜひ覚えてください。
例)Si no le importa, ¿puede venir otra vez en la tarde?
(もしよろしければ、午後にもう一度来ていただけますか?)
※この場合、条件節に繋がる後ろの文は疑問文(帰結節)となっています。
Si tienen tiempo, vengan a la fiesta de mi cumpleaños.
(もし時間があれば、明日パーティーに来てください。)
※この場合。条件節に繋がる後ろの文は命令法(帰結節)となっています。
まとめ
使い分けがなかなか難しいですが、時制の一致にだけは気を付けて、色々な表現を練習していくといいでしょう。
繰り返しになりますが、最後の帰結節が疑問文や命令法になる用法は会話でよく使われるので、ぜひ活用してみてください。
今回紹介していない非現実的条件文は接続法が出てくるので、まずは今回の現実的条件文についてしっかりとポイントを押さえましょう。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)