この記事では、スペイン語の「関係代名詞lo que」について紹介していきます。
これまで紹介してきた関係代名詞とは異なる使い方がありますので、注意しましょう。
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関係代名詞 lo que
関係代名詞lo queは、性と数について不変化です。
この関係代名詞には、以下で紹介する独立用法と前文の内容を受ける用法の2種類があります。
独立用法
独立用法とは、関係詞自体が先行詞の意味を含んだ用法です。
この場合、基本的には「~すること」というふうに訳すことができます。
この使い方は、el que/la queやquien/quienesといったほかの関係代名詞にもありました。
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スペイン語の「関係代名詞el que/la que/los que/las que」
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スペイン語の「関係代名詞quien/quienes」
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この関係代名詞lo queの場合は、「~すること」という一般的な意味であり、使いこなせると非常に役に立つ表現ですので、ぜひマスターするようにしましょう。
関係代名詞lo queが関係節の中の主語や目的語の働きをします。
例)No entendemos lo que dice el profesor de física.
(私たちは物理の先生が言うことが理解できません。)
Me gustaría regalarle a mi novia lo que quiere realmente.
(私は、彼女が本当に欲しがっているものをプレゼントしたいと思っています。)
Seru ya no es lo que es antes.
(せるはもう以前の彼ではありません。)
Lo que pasa es que tengo trabajo por eso no puedo ir a tu fiesta.
(実は仕事があるので、君のパーティーには行けないのです。)
※lo que pasa es que ~という表現は、「実は~です」という意味合いで使用することができる便利な表現です。
前文の内容を受ける用法
この関係代名詞lo queには、前文の内容を受けて、「そのこと」という意味を表す用法があります。
このとき、lo queの前にはコンマを置きます。
例)Ryuya sacó unas notas muy buenas en el semestre pasado, lo que puso contenta a su madre.
(りゅうやは前学期でとてもよい成績をとり、そのことで彼の母親は満足でした。)
※lo que=Ryuya saco unas notas muy buenas en el semestre pasadoと考えられます。
Ella decidió ir a estudiar en México, lo que requirió muchos trámites.
(彼女はメキシコに留学することに決めましたが、それは多くの手続きを必要としました。)
※lo que=Ella decidió ir a estudiar en Méxicoと考えられます。
No se ha encontrado ninguna evidencia, lo que implica el estancamiento de la investigación del caso.
(証拠が何も見つかりませんでしたが、そのことは事件の捜査の行き詰まりを意味しています。)
※lo que=No se ha encontrado ninguna evidenciaと考えられます。
Se disolvió en 1831 la Gran Colombia, lo que culminó en la creación de tres estados independientes: la República de Venezuela, la República del Ecuador y la República de la Nueva Granada.
(1831年に大コロンビアが解体し、それにより、ベネズエラ共和国、エクアドル共和国、ヌエバ・グラナダ共和国という3つの独立した国家が誕生することになりました。)
※lo que=Se disolvió en 1831 la Gran Colombiaと考えられます。
まとめ
今回、関係詞のうち、関係代名詞lo queについて紹介しました。
関係詞の中でも少し変則的な用法があるものですが、用途の幅が広く、使いこなせると便利だと思います。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)