スペイン語文法超初級

スペイン語文法のド基礎【主格人称代名詞】英語の”I”や”You”!

 

スペイン語は主語を表す必要がない」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

 この記事では、スペイン語の主格人称代名詞(主語として用いられる人称代名詞(英語でいうIやyou、sheなどのこと))について把握し、その真偽を考えましょう。

 

 また、主格人称代名詞は、スペイン語文を作るうえで欠かせない”動詞の活用”と深くかかわってきますので、しっかりマスターしておくことが重要です。

 

 

主格人称代名詞とは?

 主格人称代名詞とは、主語として使われる人称代名詞のことを言います。

 

人称代名詞とは、「私」や「彼」などの人間を表す代名詞のことです。

つまり、主格人称代名詞とは、日本語で言う「私は」「彼は」に対応する言葉です。主語人称代名詞と呼ばれることもあります。

難しい名前をしていますが、一度理解してしまうと簡単ですね。

 

 

 

 人称は1人称、2人称、3人称に区別され、それぞれ単数と複数が存在します。そうすると、その区分は6種類で、日本語で考えると次のようになります。

 

1人称:話し手               「1人称単数」:私              「1人称複数」:私たち

2人称:聞き手               「2人称単数」:君              「2人称複数」:君たち

3人称:上記以外の人(もの) 「3人称単数」:彼、彼女 「3人称複数」:彼ら、彼女ら

 

 

スペイン語の主格人称代名詞

スペイン語の6種類の主格人称代名詞は、次のようになります。

スペイン語主格人称代名詞表

スペイン語主格人称代名詞表

 

  1人称単数のyoや2人称単数のtú、3人称単数のusted、3人称複数のustedesは話し手が男性であっても、女性であっても形は変わりません。しかし、それ以外は指し示す対象が男性なのか、女性なのかによって、2通りの形が存在します。

 

 nosotrosやvosotros、ellosはそれぞれの人称の男性のみのグループだけでなく、男女混合のグループも表します

言い換えると、全員女性の場合のみ、nosotrasやvosotras、ellasを使用するということです。この考え方は、名詞の単数、複数でも同じです。

 

 また、ustedはVd.もしくはUd.と略して表記する場合があります。同様に、ustedesも、Vds.もしくはUds.と略して記載されることがあります。

 

 

注意すべきポイント

 ①2人称「聞き手」を表す二つの形túとusted、vosotros (vosotras)とustedes

 最初に、2人称とは「聞き手」を指しますと説明しましたが、上の表を見ると、「あなた(たち)は」という「聞き手」を表す言葉が3人称として分類されています。これは、間違いではなく、「あなたは」を表すustedと「あなたたちは」を表すustedesは、どちらも「聞き手」を指しますが、文法上は3人称単数と3人称複数として扱います。

 

 日本語で、便宜的に「君」と「あなた」として区別していますが、ustedvosotros (vosotras)とustedesの違いは、話し手が感じる聞き手との心理的な距離の近さと遠さとして考えるとわかりやすいです。

 

tú/vosotros (vosotras):

家族や友人など親しい間柄では心理的な距離が近い

 

 

usted/ustedes:

心理的な距離が遠い初対面の人や目上の人

 

 

 

 

 ただし、この使い方の違いは年代や地域差によるところが大きく、また、個人でも考え方が異なるので、自分が話そうとしている人や状況を見極めながら選択していくことが重要となります。

 

 

②動詞の活用との関係

 ①に書いたように、「聞き手」を指すusted、ustedesを、文法上は3人称として扱うという理由は、スペイン語では、1~3人称とその単数と複数の組み合わせである6通りに対して、それぞれ動詞の活用(異なる形)が存在するためです。

 つまり、動詞の形を見れば、その主語の人称と単複の区別が分かってしまいます。詳しくは動詞の活用の記事で説明しますが、hablar(話す)という動詞の現在形を例にとって見てみましょう。

 

1人称単数:hablo、          2人称単数:hablas、        3人称単数:habla

1人称複数:hablamos、   2人称複数:habláis、       3人称複数:hablan

 

 このように、一つの動詞が6通りに変化(活用)するので、動詞の形を見れば主語がわかり、冒頭で挙げたように「主語を表す必要がない」といわれるのです。

 このため、①で説明したtúとusted、vosotros (vosotras)とustedesについては、文法上の扱いが異なるために使われる動詞の活用(形)が変わってくることに注意です。

 

 

③中南米では、vosotros (vosotras)は使われない

 中南米のスペイン語では、vosotros (vosotras)は使われない(存在しない)ことが一般的です。つまり、複数の聞き手に対しては、心理的な距離の遠近にかかわらず、常にustedesが使用されます。

 また、主に中南米の一部地域では、túの代わりにvosという語を使うことがあります。vosを使う場合、地域によって、活用形が異なるので注意が必要です。

 

まとめ

 主格人称代名詞は、動詞の活用と深く関係していますので、スペイン語を話したり書こうとしたりすると常に考えるべき事項です。

 

 また、いくつか文法用語が出てきましたが、スペイン語を話すためには用語の名前よりも実際の語の形と意味合いが大切です。文法用語は参考書を読むときに役立ちますので、余裕があれば頭の片隅に置いておいてください。

 

 

 

僕が読み漁ったスペイン語の参考書

 

上の参考書の新版

 

 

執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

 

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