今回の記事では、スペイン語での「好き嫌いの表し方」を紹介します。
文法的には少し変則的な表現の仕方ですので、何度も使って練習して慣れてしまいましょう。
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「好きです。」を表すために使用する動詞
スペイン語で「○○が好きです」という表現をする際に、「gustar」という動詞を使うことができます。
ただ、このgustarという動詞は、本来「○○(主語)は~(人)に気に入らせる」という意味ですので、「私は○○が好きです」と表現したい場合の文の組み立て方に注意する必要があります。
動詞gustarの使い方
それでは早速、gustarという動詞を用いた文の作り方を見てみましょう。
gustarの主語に「好きである対象物」、間接目的語に「好きであると考えている主体」を当てはめて、文を作成します。
言葉で説明しても分かりにくいので、例文を見てみましょう。
なお、間接目的語や間接目的格人称代名詞については、以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひあわせて参照してください。
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例)Me gusta el baloncesto.
(私はバスケットボールが好きです。)
この場合、文の主語であるel baloncesto(バスケットボール)が好きな対象物であり、間接目的語として表されているme(私)が好きであると考えている主体となります。
日本語では、「私は」と表現されているので、gustarを1人称単数にあわせてgustoとしてしまいたくなりますが、文法上はel baloncestoという3人称単数が主語ですので、それにあわせてgustaとすることに注意してください。
また、gustarを使用した文の場合、通常、文の主語(好きな対象物)は動詞の後ろに置きます。
これらの考え方を踏まえて、もう少し例とそれぞれの解説を見てみましょう。
例)Me gustan estas gafas.
(私はこの眼鏡が好きです。)
※好きな対象物(文の主語)がestas gafasと複数形なので、gustarを3人称複数の活用であるgustanとします。
Te gusta el café con leche.
(君はカフェオレが好きです。)
※好きである主体が「君」の場合、2人称単数の間接目的格人称代名詞(te)を使用します。
Le gustan los dulces.
(彼は甘いものが好きです。)
※こちらは好きである主体が「彼」なので、3人称単数の間接目的格人称代名詞(le)を使用します。
また、好きな対象物(文の主語)が複数形なので、gustanと活用しています。
なお、3人称の間接目的格人称代名詞は単数では、「彼/彼女/あなた」、複数では「彼ら/彼女ら/あなた方」と様々な可能性が考えられるので、指し示す対象を明確にしたい時には、a 〇〇と表示することがあります。
例)A mi hermana le gusta el chocolate.
(私の姉はチョコレートが好きです。)
Le gusta el vino tinto a usted.
(あなたは赤ワインが好きです。)
まとめると、日本語の主語がgustarを使った文では間接目的語になり、好きなものを主語として動詞の後ろに置き、好きなものが単数であれば、活用形はgusta、好きなものが複数であれば、活用形はgustanとする、となります。
好きの程度
動詞gustarとともにmucho(とても)という語を使用することで、「大好き」という気持ちを表現することができます。
また、「大好きです。」という意味を表す「encantar」という動詞を使用することも可能です。
使い方はgustarと同じですが、こちらはencantarのみで「大好き」と表すため、muchoと併用することはできませんので注意してください。
例)Me gustan mucho los perros.
(私は犬が大好きです。)
Me encanta la cerveza.
(私はビールが大好きです。)
「嫌いです。」
また、gustarを使用した文を否定文にすることで「嫌い」を表すことができます。
nada(全然~ない)を付け加えることで強調することも可能です。
例)No me gusta el arroz con leche.
(私はライスプディングが嫌いです。)
No le gusta nada el pescado crudo.
(彼は生魚が大嫌いです。)
嫌いを表すには、odiar(憎む)という動詞を使うこともできます。
こちらはgustarやencantarとは違い、嫌う主語にあわせて活用させる普通の使い方です。
例)Odio el videojuego.
(私はテレビゲームが嫌いです。)
Ella odia a ese profesor.
(彼女はその先生を嫌っています。)
まとめ
「好きです」と表現するために使用する動詞gustarは、少し変わった使い方をします。
しかし、好き嫌いの表現は会話でも重要ですので、使いこなせるようになりましょう。
食べ物やスポーツの名前などと一緒に練習するのがいいかもしれません。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)