スペイン語中級文法

知覚文「~するのを見る、聞く、感じる」

 

 この記事では、スペイン語の「知覚文」について紹介していきます。

 

知覚とは、他者がなんらかの動作をするのを知覚する(見る、聞く、感じる等)ことを表す文のことを言います。

 

スペイン語の知覚文は、基本的に動詞ver/oír/mirar/escuchar/observar/sentirなどを用いて表すことができます。

 

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知覚文の形

 注意点についてはあとで説明しますが、基本的に知覚動詞を用いた知覚文は以下の形をとります。

 

  主語+目的語+知覚動詞+不定詞

 

 このとき、主語が知覚する(他者が~するのを見る、聞く、感じる)主体で、知覚の対象(動作をする人)は目的語として表されます。

動作の内容(他者が行う内容)は不定詞で表されます。

 

知覚の対象の位置

 上述のとおり、知覚の対象(動作をする人)は目的語として表されますが、その位置については次の点に注意点しましょう。

 

1)知覚の対象が名詞の時:不定詞の前に置くことも後に置くことも可能

2)知覚の対象が代名詞の時:不定詞の直後には置かない(不定詞の目的語と取られないため)

 

 例)Vi a Ryuya trabajar. (1の例:知覚の対象(名詞)が不定詞の前)

  (私はりゅうやが働くのを見ました。)

 

   Vi trabajr a Ryuya. (1の例:知覚の対象(名詞)が不定詞の後)

  (私はりゅうやが働くのを見ました。)

 

   Lo vi trabajar. (2の例:知覚の対象(代名詞)は不定詞の直後には置かない)

  (私は彼が働くのを見ました。)

 

 また、知覚の対象は無生物でも可能で、知覚の対象を表す語がないこともあります

 

 例)Oí caer la lluvia.

  (私は雨が降るのが聞こえました。)

 

   Contemplaba atardecer, cuando me llamó Seru.

  (せるが電話をかけてきたとき、私は日が暮れるのを見つめていました。)

 

 

知覚の対象の表され方

 知覚の対象は基本的に知覚動詞の直接目的語として表されます。

 一方で、不定詞が他動詞でその目的語を伴う場合、間接目的語として表されることがあるとされています。

 

 例)La sentí ponerse roja, cuando el profesor la regañó en la clase.

  (授業中に先生が彼女を叱ったとき、私は彼女が赤くなるのを感じました。)

 

   Le escuché leer las palabras del Che Guevara.

  (私は彼がチェゲバラの言葉を読むのを聞きました。)

 

 

動作内容の表し方

 知覚する動作の内容は、不定詞の代わりにque+直説法、cómo+直説法で表すこともできます

 また、不定詞ではなく現在分詞を用いた場合、「~している」という意味合いを表すことができます。

 

 例)Ryuya observaba a Seru cómo manejaba el auto.

  (りゅうやはせるが車を運転する様子を観察していました。)

 

   Los oí que cantaban una canción de reggaeton.

  (彼らがレゲトンの歌を歌うのが聞こえました。)

 

   Vimos a unos chicos jugando al fútbol con sus padres.

  (私たちは何人かの男の子たちが親と一緒にサッカーをしているのを見ました。)

 

まとめ

 今回、知覚文について紹介しました。

 知覚を表す動詞自体は基本的なものが多いので、知覚文の構造を理解することが重要になります。

 

 

 

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執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

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