スペイン語中級文法

"hacer"や"llevar"を使った時間経過の表現!

 

 今回は、スペイン語の「時間経過の表現」を紹介します。

 

「~の間・・・している」や「~前から・・・している」などの表現で、使用できる場面が多く便利です。

一方で、スペイン語では少しわかりにくい構造をしていますので、今回の記事で頭を整理してもらえればと思います。

 

 

時間経過の表現

 起点となる時点から経過した時間や状態が継続している期間を表す表現を見ていきましょう。

主に「動詞hacerを用いる表現」と「動詞llevarを用いる表現」の2種類があります。

 

動詞hacerを用いた表現

 慣れるまでは、この動詞hacerを用いた表現がややわかりにくい印象を与えると思います。

 

以下で3つに分けて構造を見ていきましょう。

 

また、基準が現在、過去、未来のいずれであるかによって、hace/hacía/haráなどというふうに時制を変化させます。

このとき、hacerは常に3人称単数で活用します。

 

hace+経過期間+que+起点・継続状態(動詞を含む文)

 haceの後ろには時間を表す表現を置き、queの後ろには起点を表す文や継続状態を表す文を置きます

 

起点を表す場合は「~してから【経過期間】が経つ」と訳すことが多く、継続状態を表す場合は「【経過期間】前から~(継続状態)している」と訳されやすいです。

 

例)Hace diez años que saqué el carné de conducir.

 (私が運転免許を取得してから10年が経ちます。)

 

  Hacía dos meses que habías llegado a Bogotá, cuando ocurrió el accidente.

 (その事件が発生したとき、君がボゴタに来てから2ヶ月経っていました。)

 

  Mañana hará dos semanas que empecé a hacer ejercicios.

 (明日で私が運動を始めてから2週間が経ちます。)

 

  Hace más de un año que vive en este apartamento.

 (彼は1年以上前からこのアパートに住んでいます。)

 

  Hacía cuatro años que estudiaba español, cuando le mandó a León.

 (彼がレオン駐在を命じられたとき、スペイン語を勉強して4年経過していました。)

 

  ¿Cuánto hace que trabaja en México?

 (どれくらい前から彼はメキシコで働いていますか。)

 

継続的な意味を表す動詞を用いる場合は、hacerとque以降の文の時制をそろえますが、起点を表す場合は、que以降の文の時制はhacerより以前のことを表すものとなります。

 

 

起点(動詞を含む文)+hace+経過期間

 「【経過期間】前に~(起点)した」という表現ですが、最初の構文とは構造がやや異なります。

動詞を含む文で起点を表し、haceの後ろに時間を表す表現を置きます。

 

例)Vino Seru hace un rato.

 (少し前にせるが来ました。)

 

  Nos conocimos hace una semana.

 (一週間前に私たちは知り合いました。)

 

継続状態(動詞を含む文)+desde hace+経過期間

 こちらは、「【経過期間】前から~(継続状態)している」という表現で、構造としては、動詞を含む文で継続状態を表し、desde haceの後ろに時間を表す表現を起きます。

 

例)Seru está esperando a Ryuya desde hace dos horas.

 (せるは2時間前からりゅうやを待っています。)

 

  Ryuya trabaja en la sección de contabilidad desde hace un año.

 (りゅうやは1年前から会計課で働いています。)

 

動詞llevarを用いた表現

 動詞llevarを用いた以下の形で動作の継続を表すことができます。

hacerを用いた表現と異なり、llevarは動作の主語に応じて活用します。

➡ llevar+時間+現在分詞

※時間と現在分詞の位置は入れ替わることもあります。

 

例)Lleva mucho tiempo buscando trabajo.

 (彼は長い間仕事を探しています。)

 

  Esta compañía lleva años invirtiendo en el campo de tecnología.

 (この会社は何年もテクノロジー分野に投資しています。)

 

また、llevar+時間+sin+不定詞の形で「~の間、・・・していない」という意味を表すことができます。

 

例)Corea del Norte llevaba meses sin lanzar misiles balísticos.

 (北朝鮮は数ヶ月間、弾道ミサイルを発射していませんでした。)

 

  Llevo medio año sin ver a mi novia.

 (私は半年間、彼女に会っていません。)

 

 

まとめ

 動詞hacerを用いた表現は少し構造が複雑ですが、重要な表現ですので、この機会にマスターするようにしましょう。

また、hacerを使用するときは時制に注意することが必要ですので、様々なシチュエーションで使って練習してみてください!

 

 

 

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執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

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