今回は「~する必要がある」や「~しなければならない」など、「必要性や義務を表す表現」について紹介します。
よく使うからこそ、表現のバリエーションを覚えておくとよいと思います。
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deber/tener que/necesitarを用いた表現
「~しなければならない」という意味を表す最も基本的な表現の一つが、"deber+不定詞"や"tener que+不定詞"を用いたものです。
なお、deberの否定"no deber+不定詞"は「~してはいけない」という禁止を表す一方、tener queの否定"no tener que+不定詞"は「~しなくてよい」という意味になることに注意しましょう。
また、"necesitar+不定詞"で「~する必要がある」という意味を表します。
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hay queを用いた表現
"hay que+不定詞"で、「~しなければならない」という意味を表すことができます。
常にこの形で使用されるため、主語が特定されない表現で、一般的な義務・必要を表すとされています。
例)Hay que respetar las normas.
(規則は尊重しなければなりません。)
Hay que tener cuidado con los carros.
(車に気をつけなければなりません。)
また、似たものにhaber de+不定詞という表現もあり、これも義務を表しますが、基本的に文語でしか使われません。
また、こちらは主語に合わせて人称変化する点に注意しましょう。
例)Hemos de cumplir lo prometido.
(約束したことは果たさなければなりません。)
hacer falta+不定詞/que+接続法
不定詞あるいはque+接続法が文法上の主語となる表現です。
例)Hace falta descansar después de haber trabajado.
(働いた後は休む必要があります。)
No hace falta que me lo expliques de nuevo.
(もう一度私にそれを説明する必要はありません。)
ser+形容詞+不定詞/que+接続法
動詞serと様々な形容詞を組み合わせて、義務や必要を表す表現です。
necesario(必要である)/indispensable(不可欠である)/obligatorio(義務づけられている)/urgente(緊急である)等が使用されます。
例)Es necesario reiniciar el sistema para completar la instalación.
(インストールを完了するためにシステムを再起動する必要があります。)
Es indispensable que lo terminemos hoy.
(それを今日終わらせることが不可欠です。)
No es obligatorio cursar esta asignatura.
(この科目の履修は義務ではありません。)
上記のhacer faltaやこの場合の接続法は名詞節としての用法ですので、以下の記事も参考にしてください。
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スペイン語の接続法現在の用法【名詞節】
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スペイン語の接続法過去の用法【名詞節】
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verse obligado a+不定詞
「強制する」という意味の動詞obligarを過去分詞の形で用いて、全体として「~せざるを得ない」という意味を表します。
再帰動詞verseは主語によって再帰代名詞とともに活用し、obligadoは主語の性数に応じて、変化させる必要があります。
また、代わりにestarが用いられることもあります。
例)Nos vimos obligados a cambiar el vuelo.
(私たちはフライトを変更せざるを得ませんでした。)
Se ven obligados a aceptar la oferta.
(彼らは、そのオファーを受け入れざるを得ません。)
まとめ
今回、義務や必要を表すスペイン語の表現をいくつか紹介しました。
最後のverse obligado aはなかなか思いつきにくく、また、注意すべきポイントがありますが、よく使用されますので覚えておくとよいと思います。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)