この記事では、スペイン語の「接続法過去の名詞節の用法」について紹介していきます。
基本的には、接続法現在と使われるパターンは同じですので、接続法現在の用法の記事も参考にしてください。
また、接続法過去の活用のルールについても、以下の記事を参照してください。
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スペイン語の接続法過去の活用
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今回は、接続法現在の名詞節の用法で紹介した同様の例文を接続法過去形に活用していくので、ぜひ接続法現在の記事と比較してみてください。
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名詞節中で接続法を使う基本形
接続法過去の用法においても、主節と従属節からなる文において、従属節において接続法が使用されるというのが基本的な形です。
従属節にも様々な種類がありますが、この記事では、基本的なqueから始まる名詞節での接続法について紹介します。
基本的な形:主節(直説法)+que+従属節(接続法)
ただし、すべてのqueから始まる名詞節において接続法が使われるわけではありません。
主節に使われている動詞によって自動的に従属節の動詞の活用が接続法になるというふうにパターン化されているものがあります。
以下で具体的に見ていきましょう。
なお、主節と従属節の主語が同じ場合は、que+接続法ではなく、不定詞を使用しますので、注意しましょう。
例)Quería salir con ella.
(私は彼女と付き合いたかったです。)
Quería que salieras con ella.
(私は、君に彼女と付き合ってほしかったです。)
願望を表す動詞
主節に願望を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
願望を表す動詞には、次のようなものがあります。
願望:desear、querer、esperar、necesitar、preferir、es deseable、es necesarioなど
例)Deseaba que terminaras la tarea a tiempo.
(私は君が期限通りに課題を終わらせることを望んでいました。)
Fue necesario que el gobierno estimulara la economía.
(政府が経済を刺激することが必要でした。)
命令・要求を表す動詞
主節に命令や要求を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
命令や要求を表す動詞には、次のようなものがあります。
命令・要求:ordenar、pedir、requerir、solicitar、rogarなど
例)Me ordenaron que llegara 10 minutos antes.
(彼らは私に10分前に着くよう命令しました。)
Te pedí que me prestaras un poco de dinero.
(私にお金を少し貸してくれるよう君にお願いしました。)
許可・禁止を表す動詞
主節に許可や禁止を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
許可や禁止を表す動詞には、次のようなものがあります。
許可・禁止:aceptar、admitir、permitir、prohibir、dejarなど
例)Me prohibieron que viera la televisión.
(私はテレビを見ることを禁止されました。)
Permitieron que hiciera fotos con flash.
(彼らは私にフラッシュをたいて写真を撮ることを許可しました。)
忠告・提案を表す動詞
主節に忠告や提案を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
忠告や提案を表す動詞には、次のようなものがあります。
忠告・提案:aconsejar、proponer、sugerir、recomendarなど
例)Te aconsejé que trabajaras con más entusiasmo.
(私は君にもっと熱意を持って働くよう助言しました。)
Os recomendé que leyerais esta novela.
(私は君たちにこの小説を読むことをお勧めしました。)
感情を表す動詞
主節に感情を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
感情を表す動詞には、次のようなものがあります。
感情:alegrarse de、gustar、odiar、lamentar、temer、ser extrañoなど
例)Me alegré de que estuvieras bien.
(君が元気で私はうれしかったです。)
Fue extraño que no estuvieran en esta reunión.
(彼らがこの会議に出席しなかったのは不思議でした。)
価値判断を表す動詞
主節に価値判断を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
価値判断を表す動詞には、次のようなものがあります。
価値判断:ser bueno、ser interesante、ser difícil/fácil、ser importante、ser natural、interesar、parecer bienなど
例)Fue importante que pidieras consejos al profesor.
(君が先生に助言をお願いするのは重要なことでした。)
Fue natural que te rechazara ella.
(君が彼女に拒否されるのは当然のことでした。)
疑い・否定を表す動詞
主節に疑いや否定を表す動詞が使われるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。
疑いや否定を表す動詞には、次のようなものがあります。
疑い・否定:dudar、ser probable/posible、negar、no creer、no pensar、no ser verdad、no ser seguroなど
例)Fue posible que le tocara la lotería.
(彼に宝くじがあたることはあり得ました。)
No fue verdad que ella fuera japonesa.
(彼女が日本人だというのは本当ではありませんでした。)
※creerやpensarについては、肯定文であればque+直説法、否定文であればque+接続法となります。
例)Creí que aprobarías el examen.
(私は君が試験に合格すると思いました。)
No creí que aprobaras el examen.
(私は君が試験に合格するとは思いませんでした。)
まとめ
今回は、接続法過去の名詞節の用法について、接続法現在の用法で紹介した例文と比較しながら紹介しました。
繰り返しになりますが、主節で使われる動詞によって、接続法となるか否かが決定するので、主な動詞は必ず覚えるようにしましょう。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)