スペイン語中級文法

スペイン語の接続法過去の用法【形容詞節】

 

 この記事では、スペイン語の「接続法過去の形容詞節での用法」について紹介していきます。

 

 基本的には、接続法現在と使われるパターンは同じですので、接続法現在の用法の記事も参考にしてください。

 

また、接続法過去のルールについても、以下の記事を参照してください。

 

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今回は、基本的に接続法現在の形容詞節の用法で紹介した同様の例文を、接続法過去形に活用していくので、ぜひ接続法現在の記事と比較してみてください。

 

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形容詞節中で接続法を使う基本形

 接続法の用法は多岐にわたりますが、主節と従属節からなる文において、従属節において接続法が使用されるというのが基本的な形です。

 

従属節にも様々な種類がありますが、この記事では、基本的なqueから始まる名詞節での接続法について紹介します。

   基本的な形:主節(直説法)+名詞+名詞を修飾する従属節(接続法)

 

 ただし、すべての名詞を修飾する従属節において接続法が使われるわけではありません

主に修飾される名詞によって、従属節の動詞の活用が接続法になるというパターンです。

 

以下で具体的に見ていきましょう。

 

 なお、基本的に主節と従属節の主語が同じ場合は、que+接続法ではなく、不定詞を使用しますので、注意しましょう。

 例)Tenía deseo de salir con ella.

  (私は彼女と付き合いたいです。)

 

   Tenía deseo de que saliera con ella.

  (私は、君に彼女と付き合ってほしいです。)

 

願望、感情、価値判断、疑惑を表す名詞

 名詞+de que 接続法という形で使用されるパターンとして、修飾する名詞が願望や感情、価値判断、疑惑を表すものであるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。

 

 願望、感情、価値判断、疑惑を表す名詞には、次のようなものがあります。

 願望、感情、価値判断、疑惑:deseo、alegría、miedo、temor、necesidad、posibilidad、probabilidad、dudaなど

 

 例)Teníamos miedo de que nuestros estudiantes estuvieran secuestrados.

  (私たちは、自分たちの生徒が誘拐されているのではないかと心配していました。)

 

   Todavía había posibilidad de que Seru aprobara el examen.

  (せるがその試験に合格する可能性はまだありました。)

 

 

時、場合を表す名詞

 名詞+de que 接続法という形で使用されるパターンとして、修飾する名詞が時や場合を表すものであるとき、queから始まる従属節では接続法が使用されます。

 

 時や場合を表す名詞には、次のようなものがあります。

 時、場合:hora、tiempo、momento、casoなど

 

 例)Ya era la hora de que volvieramos a casa.

  (もう、家に帰る時間でした。)

 

   Llegó el momento de que el Consejo de Seguridad tomara unas medidas más eficaces.

  (安全保障理事会がより実効性のある措置を取るときが来ました。)

 

関係節の中で接続法が使用される場合

 関係詞の中で接続法が使用されるのは、主に不定と否定の場合があります。

 

不定

 関係節の先行詞が不定のもののとき、関係節の中の動詞は接続法となります。

そのため、先行詞が不定語の時は、基本的に関係節の中の動詞は接続法となります。

また、~quieraという形の代名詞が先行詞となる場合も同様で、基本的に関係節の中の動詞は接続法となります。

 

 例)¿Había alguien que supiera español?

  (スペイン語ができる人は誰かいましたか。)

 

   Dije que haría lo que ordenara el jefe.(接続法)

  (上司が命令することならなんでもすると言いました。)

 

   Dije que haría lo que ordenaba el jefe.(直説法)

  (上司が命令するそのことをしましょう。)

   ※直説法の場合、このlo queが指すものが特定されます。

 

   Tenía que comprar cualquier traje que me cupiera.

  (私が入るスーツならどれであっても買わなければなりませんでした。)

 

 

否定

 関係節の先行詞が否定されているとき、関係節では接続法が使用されます。

そのため、先行詞が否定語の場合は、関係節の中の動詞は接続法となります。

 

 例)No existía quien pudiera soportar esa tortura.

  (その拷問を耐えられるような人はいませんでした。)

 

   No tenía ningún amigo que fuera de Managua.

  (私にはマナグア出身の友達はいませんでした。)

 

まとめ

 今回、接続法過去の形容詞節での使用のされ方を紹介しました。

 形容詞節での接続法の使用については、関係詞の用法と一緒に見直すようにしてください。

 

 

 

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執筆者:Rika  (Instagram)

監修:りゅうや(Instagram)

 

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