スペイン語の直説法未来完了

　この記事では、スペイン語の「直説法未来完了」について紹介していきます。

　これは、未来のある時点までに完了する行為や状態、推定などをを表現するときに用います。

　例)　Cuando llegue a casa mi familia habrá cenado.

　　（私が家に着くとき、家族はもう夕食を終えているでしょう。）

　以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

[toc]

過去分詞

　まず、未来完了に使用する動詞の過去分詞を紹介します。

過去分詞は今回の未来完了に用いるほか、形容詞として使用することもできます。

完了時制として用いる場合以外は、修飾する名詞と性数一致させる必要がある点に注意しましょう。

ar動詞、er動詞、ir動詞それぞれの過去分詞の活用は以下の通りです。

er動詞とir動詞の過去分詞の形は同じです。

過去分詞

　いくつか例を見てみましょう。

例）desayunar（朝食をとる）→　desayunado

　　saber（知る）→　sabido

　　vestir（着せる）→　vestido

未来完了の形

　未来完了の形は、直説法未来形に活用させた動詞"haber"と動詞の過去分詞の組み合わせです。

　未来完了：haberの未来+過去分詞

　過去分詞は動詞の種類によって上記のとおりの形ですが、動詞"haber"は人称と数によって活用させる必要があります。

　直説法未来形のhaberの活用は以下のとおりです。

直説法未来完了活用形

　なお、この動詞"haber"は現在完了や過去完了でも同じように過去分詞とともに使用します。

用法

　それでは、未来完了の用法を見ていきましょう。

分かりやすいように現在完了や過去完了の例文を少し変化させているだけなので、ぜひ比べてみてください。

①未来のある時点までに完了する行為や状態（完了）

　例）Habré terminado todas las tareas cuando mis compañeros me pregunten por ellos.

　　（クラスメイトが宿題について私に聞いてくるとき、すでに私はすべての課題を終えているでしょう。）

　　　Ryuya se habrá ido de Nicaragua cuando llegue allá.

　　（私が現地に着くとき、りゅうやはすでにニカラグアを発っているでしょう。）

　否定文にすれば、まだその未来の時点で終わっていなかった（完了していなかった）状態を表します。

この場合、よくtodavíaやaúnなど「まだ」を表す言葉を一緒に用います。

　例）Todavía no habrá llegado Seru a la escuela cuando empiece la primera clase.

　　（せるは最初の授業が始まるとき、まだ学校に到着していないでしょう。）

②推定の用法

　現在における完了や現在までの経験や継続の推定を表すことできます。

以下で詳しく例文を見ていきましょう。

現在における完了の推定

　例）Ryuya se habrá ido de Nicaragua.

　　（りゅうやはすでにニカラグアを発ったでしょう。）

現在までの経験の推定

　例）No habrán buceado nunca.

　　（彼らはダイビングをしたことがないでしょう。）

現在までの継続の推定

　例）Ryuya habrá viajado durante un año por América Latina.

　　（りゅうやはラテンアメリカを1年間旅行したでしょう。）

まとめ

　今回の記事も現在完了をもとに未来完了の用法を紹介しました。

ぜひ現在完了だけでなく、過去完了の記事とも見比べてみて、ぜひ理解を深めてください。

今後、過去未来や過去未来完了についても紹介していきます！

今おすすめのスペイン語参考書

僕が読み漁ったスペイン語の参考書

執筆者：Rika  (Instagram)

監修：りゅうや(Instagram)