スペイン語には、「不定語」と呼ばれる、対象の及ぶ範囲が、全体か一部分かなどの「程度」を表す言葉があります。
また、「否定語」と呼ばれる、単独で動詞を否定でき、否定文を表す言葉もあります。
日本語でいう、「何か」「誰か」(不定語)、「何も~ない。」「誰も~ない。」(否定語)などというような感じです。
今回は、その表現方法である「不定語と否定語」について紹介します。
知っておくとすごく便利で、同じ表現を繰り返す必要もなくなりますし、会話にも役立つので、早速見ていきましょう!
不定語と否定語とは
上記で説明した「不定語」と「否定語」は、「不定代名詞」「不定副詞」「不定形容詞」と呼ばれます。
その代名詞が何を指すのか、どれくらいの程度なのか決まっていないからです。」
これらは、肯定的なものと否定的なものに分けられるのですが、一般的には次のような分類となります。
・肯定的:不定語
・否定的:否定語
では、それぞれ頻出の対応関係をもつ不定語と否定語を紹介します。
不定語のalgo, alguien, algún/algunoは、「最低1つ・1人は存在すること」を意味します。
また、全体ではなく、ある範囲や部分に限定して表現します。
不定語の用法
不定語について、一つずつ用法を見ていきましょう。
algo 「何か」「多少」
これは性数変化しません。
例)Queremos comer algo.
(私たちは何か食べたいです。)
Ayer tomé algo de vino y me emborraché.
(昨日私は少しワインを飲んで、酔っぱらいました。)
alguien「誰か」
これは性数変化しません。
例)¿Alguien sabe algo de Ryuya?
(誰かりゅうやのことを何か知っていますか?)
algún/alguno「何らかの」「いくらかの」「いくつか」「何人か」
これは性数変化し、男性単数名詞の前では、語尾が脱落してalgúnとなるので、注意しましょう。
例)¿Por aquí se encuentra alguna clínica?
(この辺りに病院がありますか?)
¿Alguno de ustedes sabe algo de Ryuya?
(あなたたちの誰か、りゅうやのことを何か知っていますか?)
※alguienの例文との違いは、「あなたたち」と複数の中から限定して「誰か」と指しています。
否定語の用法
否定語では、以下の点に注意してください。
・否定語が動詞より前にくると、「no」は不要
・否定語が動詞より後にくると、動詞の前に「no」が必要
nada「何も~ない。」「少しも~ない。」
これは性数変化しません。
例)No tendrá la culpa de nada.
(あなたには何の責任もないでしょう。)
No siento nada por él.
(私は、彼に全く何も感じません。)
nadie「誰も~ない。」
これは性数変化しません。
例)Nadie llegó a la clase a tiempo.
(誰も授業に時間通りに着きませんでした。)
※ポイントで説明したように、この「nadie」を動詞の後に持ってくると、
以下のように動詞の前に「No」が必要となります。
No llegó nadie a la clase a tiempo.
(誰も授業に時間通りに着きませんでした。)
ninguno「一つの~もない。」「一人の~もない。」
これは性変化(数変化なし)し、男性単数名詞の前では、語尾が脱落してningúnとなるので、注意しましょう。
例)No hay ningún problema.
(何も問題ありません。)
Ninguno comió ese postre.
(誰もそのデザートを食べませんでした。)
まとめ
algunoとninguno以外は、全て性数変化しないので、慣れていけばとても便利に活用できます。
また、今回紹介したもの以外にも、対応関係を持つ不定語と否定語も多いので、またそちらも参考にしてください。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)