今回の記事では、日本人の感覚では使い分けが難しい「saber」と「conocer」の違いについて紹介していきます。
色々な例を見て、どのような意味合いで使われているかを少しずつ理解していきましょう。
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よくある会話
「saber」と「conocer」の混じった会話をりゅうやとせるがしています。
ねえせる、レストラン"チャンチートス"ってどこにあるか知ってる?地図に出てこないんだよね。
ん~わかんないな、でもこの街をよく知ってる人を知ってるよ。彼女に連絡してみるといいかも。
本当に?良いアイデアだし、彼女と知り合いになりたい。
分かった、じゃあメッセージ送ってみよう。
ありがとう!
「saber」の用法
「saber」の主な意味は「知っている」という意味ですが、情報や知識を「知っている」という風に覚えると良いでしょう。
他にも「できる」や「味がある」という意味もあります。
例文を挙げていきますので、よく使われる用法をインプットしていきましょう。
例)Yo sé esa noticia de él.
(私は彼のそのうわさについて知っています。)
No sé qué decir.
(なんて言ったらいいのか分かりません。)
¿Saben el camino a la estación principal de Santiago de Chile?
(サンティアゴの主要駅までどう行くか分かりますか?)
Ryuya sabe esnorquear.
(りゅうやはシュノーケリングができます。)
Seru sabe bien el portugués.
(せるはポルトガル語をよく知っています。)
Este taco sabe picante.
(このタコスは辛いです。)
Esta galleta sabe a mango.
(このクッキーはマンゴーの味がします。)
「conocer」の用法
「conocer」に関しても「知っている」という意味ですが、(体験として・人に聞いて)事実や場所を「知っている」という風に覚えましょう。
他の意味に「(人と)知り合いである」や「(人・ものを)認別している」という意味がありますので、早速例文を見ていきましょう。
例)Ryuya y Seru conocen bien Nicaragua.
(りゅうやとせるはニカラグアのことをよく知っています。)
¿Conoces Panamá?
(君はパナマに行ったことがありますか?)
No conozco bien ese sitio.
(その場所についてよく知りません。)
Nosotros conocemos a mucha gente de todo el mundo.
(私たちは世界中のたくさんの人を知っています。)
¿Dónde se conocieron?
(どこで知り合ったのですか?)
Te conocí por tu forma de ser.
(私は君のふるまいで君だと分かりました。)
「saber」も「conocer」も使える用法例
「conocer」の最初の例文で挙げた文は、「conocer」を「saber」に置き換えることが可能です。
その場合、意味合いが次のように異なりますので、注意が必要です。
Ryuya y Seru conocen bien Nicaragua.
(りゅうやとせるはニカラグアのことをよく知っています。)
※ニカラグア食べ物や景色など、訪れた経験から知っているこということです。
Ryuya y Seru saben bien Nicaragua.
(りゅうやとせるはニカラグアのことをよく知っています。)
※ニカラグアの国自体のことを、知識や情報として知っているということです。
まとめ
使っていかないとなかなか感覚として身についていかない、似たような意味合いを持つ動詞です。
両動詞とも日常会話でもよく使われるので、「経験」なのか「知識」なのかという違いだけでも身につけて、慣れていきましょう。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)