この記事では、スペイン語の「直説法過去未来完了」について紹介していきます。
これは、過去のある時点から見て、その後に完了する行為や状態や推定などを表現するときに用います。
例)Mi hermano dijo que mi familia habría cenado antes de mi llegada.
(私の弟は、私の到着前に家族は夕飯を食べ終わっているでしょうと言いました。)
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過去未来完了の形
過去未来完了の形は、直説法過去未来形に活用させた動詞"haber"と動詞の過去分詞の組み合わせです。
過去未来完了:haberの過去未来+過去分詞
過去分詞は動詞の種類によって上記のとおりの形ですが、動詞"haber"は人称と数によって活用させる必要があります。
直説法過去未来形のhaberの活用は以下のとおりです。
saberやpoderと同じように最後のeを脱落させるタイプの不規則変化活用ですので注意しましょう。
用法
それでは、過去未来完了の用法を見ていきましょう。
分かりやすいように現在完了や過去完了、未来完了の例文を少し変化させているだけなので、ぜひ比べてみてください。
①過去のある時点から見て、その後に完了する行為や状態(完了)
複雑ですが、過去から見た未来完了の出来事を表します。
例)Me afirmó que habría terminado todas las tareas para la Navidad.
(クリスマスまでにはすべての課題を終えているだろうと彼は私に断言しました。)
Ryuya me dijo que se habría ido de Nicaragua antes de mi llegada.
(私の到着前にすでにニカラグアを発っているだろうと私に言いました。)
否定文にすれば、まだその過去の時点で終わっていなかった(完了していなかった)状態を表します。
この場合、よくtodavíaやaúnなど「まだ」を表す言葉を一緒に用います。
例)Me dijeron que todavía no habría llegado Seru a la escuela al empezar la primera clase.
(最初の授業が始まるとき、せるはまだ学校に到着していないだろうと彼らは私に言いました。)
②推定の用法
過去のある時点における完了や過去のある時点までの経験、継続の推定を表すことができます。
以下で詳しく例文を見ていきましょう。
過去のある時点における完了の推定
例)Ryuya se habría ido de Nicaragua cuando llegué allá.
(私が現地に着いたとき、りゅうやはすでにニカラグアを発っていたでしょう。)
過去のある時点までの経験の推定
例)No habrían buceado nunca antes del viaje a Cuba.
(彼らはキューバ旅行まで、ダイビングをしたことがなかったでしょう。)
過去のある時点までの継続の推定
例)Ryuya habría viajado por América Latina hasta el comienzo de la pandemia.
(りゅうやは、パンデミックが始まるまで、ラテンアメリカを旅行していたでしょう。)
まとめ
今回は、これまでの完了時制とも比較できるよう過去未来完了の用法を紹介しました。
過去完了や未来完了の記事と見比べてみて、ぜひ理解を深めてください。
この過去未来完了においても、過去のある時点が文脈上分かるのが特徴的です。
例えば、hasta(~するまで)、cuando(~したとき)、antes(前まで)などです。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)