この記事では、スペイン語の「接続法過去の活用」について紹介していきます。
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接続法過去の活用
接続法過去の活用は、er/ir動詞は同じ活用形となるので、ar動詞とer/ir動詞の2パターンです。
活用が2パターンになる点は、接続法現在と同様です。
ただ、接続法過去には、-ra形と-se形という2つの活用形があります。
いずれについても、接続法過去の活用のポイントは、直説法点過去の活用形を元にして覚えることです。
以下で、それぞれの活用について具体的に見ていきましょう。
ar動詞
直説法点過去の3人称複数の活用から語末の-ronを除いたものが、接続法過去の語幹となります。
その語幹に以下の表の通りの活用語尾を付け加えることで、-ra形の活用となります。
-se形についても、3人称複数の点過去から導いた同様の語幹に以下の表の通りの活用語尾を付け加えます。
er/ir動詞
こちらも、直説法点過去の3人称複数の活用から語末の-ronを除いたものが、接続法過去の語幹となります。
その語幹に以下の表の通りの活用語尾を付け加えることで-ra形の活用となります。
-se形についても、3人称複数の点過去から導いた同様の語幹に以下の表の通りの活用語尾を付け加えます。
注意すべき活用
語尾はすべての動詞について、上記の表のとおり活用しますが、語幹に注意が必要な動詞があります。
接続法過去の活用の語幹は、直説法点過去の3人称複数を元に考えます。
そのため、直説法点過去の3人称複数で不規則な語幹を持つ動詞は、接続法過去においても同じ不規則な語幹を持つことになります。
直説法点過去の不規則活用については、以下の記事を参照してください。
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【スペイン語】直説法点過去の不規則活用
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例えば、tenerは、語幹がtuv-となり、-ra形は全体としては以下のような活用となります。
同様に-se形は以下のように活用します。
このように注意すべき語幹を持つ動詞には、他にも以下のようなものがあります。
estar(いる、ある)(語幹はestuv-)
poder(できる)(語幹はpud-)
poner(置く)(語幹はpus-)
querer(好む)(語幹はquis-)
hacer(する、作る)(語幹はhic-)
venir(来る)(語幹はvin-)
decir(言う)(語幹はdij-)
ir(行く)とser(である)(いずれも語幹はfue-)
など
いずれも、頻出の基本的な動詞が多いので、気を付けるようにしましょう。
まとめ
今回、スペイン語の難所である接続法の過去の活用について紹介しました。
活用形が2種類存在することに面食らうかもしれませんが、変則的な活用をするものはすべて、すでに直説法点過去の活用の際に覚えたものばかりですので、あわせて復習して、覚えきってしまいましょう。
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執筆者:Rika (Instagram)
監修:りゅうや(Instagram)