この記事では、スペイン語の「非現実的条件文」について紹介していきます。
条件文とは、日本語でいう「もし~なら」という条件を仮定として、「~である」という一つの結論を表現するものです。
非現実的条件文では、実現が難しいか、事実とは異なる条件を表現し、基本的に接続詞「si」を用いて表すことができます。
例)Si no hubieras comido tanto, no te habría dolido el estómago.
(君はあんなにたくさん食べていなかったら、お腹が痛くならなかったのですが。)
条件文には、「現実的条件文」と今回紹介する「非現実的条件文」があります。
「現実的条件文」については以下の記事を参照してください。
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【スペイン語】現実的条件文"もし〜なら"
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また、「非現実的条件文」では接続法を使用します。
接続法現在、接続法過去の活用については以下の記事を参照してください。
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スペイン語の接続法過去の活用
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条件文とは
上記で説明したことに加えて、条件文は以下の二つの塊から構成されます。
・「もし~ならば」という仮定に当たる「条件節」
・「~である」という結論に当たる「帰結節」
例)Si no estuviera lloviendo ahora, iríamos al parque.
(今、雨が降っていなければ、私たちは公園へ行くのですが。)
この場合、「Si no estuviera lloviendo ahora(今、雨が降っていなければ)」が条件節、「iríamos al parque(私たちは公園へ行くのですが)」が帰結節となります。
この例文は非現実的条件文ですので、実際は、「今雨が降っているので、私たちは公園へは行きません」ということが暗に示されている点がポイントです。
この考え方を使って、早速用法を見ていきましょう。
非現実的条件文
非現実的条件文は、条件節と帰結節がそれぞれ、現在・未来のことを表すか、過去のことを表すかによって、以下の4つのパターンに分けることができます。
例文とともに見ていきましょう。
現在・未来の実現困難な事柄または現在の事実と異なる事柄を表現する場合
この場合、以下のような時制を使用します。
条件節の表す内容は現在あるいは未来の事柄ですが、接続法過去を使用する点がポイントです。
条件節(接続法過去)+帰結節(直説法過去未来)
例)Si yo fuera ella, aceptaría la oferta de trabajo.
(もし私が彼女なら、その求人を受けるのですが。)
例)Si tuviera mucho dinero, compraría aquel reloj.
(もしお金がたくさんあれば、あの時計を買うのですが。)
過去の事実と異なる事柄を表現する場合
この場合、以下のような時制の組み合わせになります。
条件節(接続法過去完了)+帰結節(直説法過去未来完了)
例)Si te hubiera conocido, no habría hecho ese tipo de error.
(もし君と知り合っていたなら、そのような失敗はしなかったのですが。)
例)Si no hubiera comido tanto, habría salido bonita en la foto.
(もしあんなにたくさん食べていなければ、写真写りがよかったのですが。)
条件節は過去の事柄、帰結節は現在の事柄を表現する場合
この場合、以下のとおり時制を組み合わせます。
条件節(接続法過去完了)+帰結節(直説法過去未来)
例)Si yo hubiera estudiado en España, hablaría con acento español.
(もし私がスペインで学んだなら、スペイン訛りで話しているのですが。)
例)Si hubiera ahorrado dinero, viajaría contigo por América Latina.
(もしお金を貯めていたなら、君とラテンアメリカを旅行するのですが。)
条件節は現在の事柄、帰結節は過去の事柄を表現する場合
この場合、以下のとおり時制を組み合わせます。
条件節(接続法過去)+帰結節(直説法過去未来完了)
例)Si él fuera honesto, la polícia habría confiado en él.
(もし彼が正直者なら、警察は彼を信用したのですが。)
例)Si fueras listo, habría aprobado esa universidad.
(もし君が賢ければ、その大学に合格していたのですが。)
まとめ
今回、非現実的条件文について紹介しました。
全ての例文で、接続法過去をra形を使っていますが、se形でも問題ありません。
接続法や過去未来など複雑な時制を使用しますので、例文を作りながら整理するといいでしょう。
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監修:りゅうや(Instagram)